アラバマ州、医療用大麻の事業ライセンス発行を開始

6月12日、米国のアラバマ州医療用大麻委員会（AMCC）は、栽培業者や調剤薬局など6つの事業に対し、合計21件の医療用大麻事業ライセンスを発行したことを明らかにしました。

アラバマ州は2021年5月、ケイ・アイヴィー（Kay Ivey）州知事が「SB46」に署名したことで医療用大麻が合法化。これにより、不安、うつ病、睡眠障害、PTSD、慢性疼痛などの疾患を有する患者は錠剤、トローチ、オイル、外用薬、座薬、ネブライザーなどによる医療用大麻の使用が可能となりました。なお、生の大麻、気化摂取、喫煙、エディブル（トローチとピーチ味のグミは可）は認められていません。

同法案では2022年9月以降からライセンスの発行が認められており、アラバマ州医療用大麻委員会は同年末より申請受付を開始。ライセンスは「統合施設（最大5件）」「栽培業者（12件）」「加工業者（4件）」「調剤薬局（4件）」「安全輸送業者（無制限）」「試験所（無制限）」の6つの事業に対し発行される予定となっています。

今回、このうち統合施設で5件、栽培業者で4件、加工業者で4件、調剤薬局で4件、安全輸送業者で3件、試験所で1件のライセンスが承認されました。

アラバマ州医療用大麻委員会の委員長であるジョン・マクミラン（John McMillan）氏は「医療用大麻の恩恵を受けることができる衰弱した状態で生活している多くのアラバマ州民のニーズを満たすために、ライセンスを授与された申請者たちと仕事を始めることに興奮しています」とコメント。また、マクミラン氏によれば、医療用大麻の販売開始は早くとも今年後半で、遅れた場合は来年になる見込みです。

副委員長であるレックス・ヴォーン（Rex Vaughn）氏は「委員会は、個人がこの産業に参加する機会を増やすことを楽しみにしています」「これらのビジネスは、アラバマ州の患者に貢献するだけでなく、地域社会にビジネスと雇用の機会を提供することになるでしょう」と述べました。

ヴォーン氏は今後、栽培業者、安全輸送業者、試験所において2回目のライセンス申請受付を開始する意向も明らかにしています。