マリファナとは、大麻の呼び方の一つ。
メキシコからスペイン語「marihuana」からアメリカに入り英語「marijuana」に訛ったとされている。アメリカでは、20世紀に入ってから流行。
他に、中国語で麻の実の花を意味する “Mar Ren Hua “が語源とする説もあります。
アメリカにおいて大麻を悪だとし、大麻禁止運動を政府が行った際に「マリファナ」という言葉を強調して使うようになりました。この大麻撲滅キャンペーンは、メキシコ人や黒人に対する人種差別的背景があり、人種差別に配慮しマリファナという言葉をあえて使用しない人もいます。
1920年代にはマリファナがすでに薬や嗜好品としてアメリカ社会に根付いていた事実を無視して、マリファナという言葉を巧みな政府とマスコミによるキャンペーンによって悪いものに変えられたとし、このエキゾチックな意味合いを持つ元々のマリファナという言葉を取り戻そうとし、意識的に使用する人もいます。
ヘンプとマリファナの違い
ヘンプとマリファナは、どちらもアサ科アサ属に分類される、大麻(学名:カンナビス・サティバ・エル)と呼ばれる植物のことです。
違いは、大麻に含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の一つ、「THCの量」です。THCは、昨今医療効果など様々なことが分かってきており合法な国や地域では医療大麻としてTHCを治療に使用していますが、人が「ハイな気分」になる精神活性成分のことです。日本では、嗜好用、医療用、どちらも厳しく規制されています。
主に大麻合法国において、THCの量によって、名称が定められ始めました。「ヘンプの定義」は、実は各国によって違っており”ヨーロッパではTHC0.2%以下“、”アメリカ・カナダではTHC0.3%以下”の大麻をヘンプと定義し、「産業用ヘンプ」とも呼ばれています。
国ごとに規程されたTHCの量以上の大麻のことを「マリファナ」と呼んでいます。日本においては、THCの量の定めが法律にないため、現時点では法律上のヘンプの定義は存在していません。
植物としては、どちらも区別はありませんが、法律的に区別されています。現在の世界各国の合法化に伴って、娯楽や薬用として、繊維などとしてと分けて管理するためには名称を分けることは必要なのかもしれません。