「ティンクチャー」とは、「チンキ」「チンキ剤」とも呼ばれる薬効のある物質をアルコールなどを使って抽出した浸剤のことをいいます。
大麻由来のティンクチャーには、さまざまなカンナビノイドが含まれています。
大麻のティンクチャー
CBDオイルは日に日に日本でも広がりを見せています。
特徴としては、服用に便利なキャップ付きの小さなガラス瓶に入っていることが多い。
ティンクチャーは燃焼や吸入をせず摂取する方法として、持ち運びも使用方法も簡単でとても人気があります。
ティンクチャーの使用方法
多くの場合、舌下に投与したり、食品や飲料に混ぜて経口摂取します。
また、スムージーやサラダのドレッシング、スープ、コーヒーなど食べ物や飲み物に混ぜて使用することもできます。
ティンクチャーはクッキーやブラウニーなど食品からの余分なカロリーを摂取することもありません。
舌下投与は簡単であるだけでなく効果も高い
舌下の血管を通じて直接血流に吸収されるため、効果を高く感じることができます。
摂取の適量は人それぞれなので、まずは少なめから始めてご自身の適量を見つけていきましょう。
ティンクチャーを食品や飲料に混ぜた場合は、消化の過程で吸収されるため効果が現れるまでに通常1〜2時間ほどかかります。
舌下投与の場合も飲み込んだ部分が消化器系を通過する際に第2波の効果が現れます。
ティンクチャーの歴史
西洋医学で大麻チンキが初めて公式に掲載されたのは1843年の医学雑誌でした。
この記事内にはレシピが掲載されていたため、それを見て薬製造業者がチンキ剤の製造・販売を開始。その後1851年にはアメリカの薬局方(医薬品リストとその効果、使用方法を記したもの)に、「Extractum Cannabis Purificatum」という名前でインド大麻の精製エキスのチンキ剤が初めて掲載されました。
イギリスではヴィクトリア女王の専属医が月経痛を和らげるために大麻チンキ剤を処方したほど、一般的な薬でした。
その医師は「純粋で慎重に投与されれば、大麻は我々が持つ最も価値のある薬の一つである」と記しています。
アメリカでは、1937年にマリファナ税法が制定され大麻が実質的な違法となり1941年にはアメリカの薬局方から大麻薬は削除されました。