CBNとは?

THCとCBDは大麻に最も高い濃度で含有しており注目されていますが、CBNのような高濃度で含有していないカンナビノイドも注目され始めています。

CBNはどのような環境で生まれるのか?や、CBNの働きについて見ていきましょう。

 

CBNとは

Cannabinol(カンナビノール)とも呼ばれる大麻の多種多様なカンナビノイドのうちの一つ。THCやCBDのように最初から高濃度で大麻には含まれていません。CBNはカンナビノイドの中ではマイナーな存在ですが、非常に大きな健康効果を持ちます。痛みを和らげたりするなど、THCと同じような薬効を発揮しますが、THCのような精神作用はなく、最も強い鎮静作用を持つカンナビノイドです。

 

CBNが生まれる条件

CBNの中には、大麻にもともと含まれているCBNAに由来するものもありますが、多くはTHCAが分解してできます。THCAが酸化すると、CBNAに変わります。つまり、古い大麻によく含まれています。CBNAは、大麻の熟成と共に現れます。収穫後の大麻の保存期間が長ければ長いほど濃度が高くなります。また、遅く収穫された大麻の花は、早く収穫された花よりもCBNAの濃度が高くなる傾向があります。CBNAも他のカンナビノイド同様に、脱炭酸(加熱)によって “Acid(酸) “が除去され、CBNになります。脱炭酸後の大麻を放置しておいても、時間の経過と共にTHCはCBNに変化します。

THCは光と酸素にさらされると、より速い速度でCBNに変化します。通常、大麻の花を保存するときは、光を避け涼しい場所で気密性の高い容器で保存しますが、CBN含有量を増やすことが目的であれば、光に当て、酸素を取り入れることが大切です。CBNの含有量が増加するには、3ヶ月から6ヶ月かかりますが、保存期間が長ければ長いほど含有量は更に多くなります。

 

CBNの働き

CBNは、THCと同じカンナビノイド受容体(CB1およびCB2受容体)に結合します。しかし、THCと違いハイにはならず、精神活性作用はほとんどありません。(大量摂取の場合にのみ、ハイになる可能性があります)

 

CBNの効果

鎮静作用
CBNは最も大きな鎮静作用を持つカンナビノイドです。

緑内障の眼圧低下
CBNとTHCは、どちらも緑内障患者の眼圧を下げる効果があることが分かっています。

鎮痛作用
CBNは、有効な抗炎症薬として研究されています。特に、痛みを感知するTRPV2受容体に作用します。研究者たちはCB2受容体(CB2受容体も痛みに関わる)にも作用しているのではないかと考えています。

抗バクテリア
昨今、抗生物質に耐性を持つバクテリアが増えており、代替手段が研究されています。CBNは、抗生物質に耐性のあるバクテリアの治療薬として期待されています。ある研究では、抗生物質に耐性のあるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に有効であることが示されました。

抗炎症作用
CBNには抗炎症作用があることが分かっています。乾癬(かんせん)は、皮膚細胞(ケラチノサイト)が過剰に増殖し、激しい炎症と痛みを伴う疾患ですが、患部の皮膚細胞の過剰な増殖を抑制する作用も研究されており、乾癬などの症状に効果があると考えられています。

神経保護作用
動物実験では、CBNがALS(筋萎縮性側索硬化症)に対する神経保護効果をもたらす可能性が示されています。

骨組織の成長
研究者たちは、CBNが骨折の治癒を早めることにも注目しています。周囲の骨髄からMSC(間葉系幹細胞)を呼び寄せることによって骨組織の成長を促しているとされており、濃縮CBNが骨折治療に役立つ可能性があることを示しています。

 

合法国の嗜好品としての娯楽目的の大麻ユーザーにとっては、CBNを含んだ古い大麻はマイナス要素ですが、THCのような優れた医療効果がありながら、ハイにはならないため、注目されているカンナビノイドです。医学の世界では、治療法の確立、処方されるまでには時間がかかりますが、これまでに行われたCBNに関する研究はとても有望です。

THC合法地域ではTHC製品が求められCBN製品はそれほど広がっておらず、CBNの仕入れ価格は高いですが、今後の研究結果や需要によってはCBNはTHCから作られることから安く大量に生産することも可能であり今後に期待できるカンナビノイドです。

Liberty, when it begins to take root, is a plant of rapid growth

George Washington

 

自由とは、ひとたび根付きはじめると急速に成長する植物である。

– ジョージ・ワシントン

 

アメリカ建国の父と呼ばれる方々は、大麻の栽培を支持していました。

初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンの論文の中には、麻の栽培を提唱しているものもあります。

石井 竜馬

海外の大麻企業(栽培・加工・販売免許を保持して6年目)に投資家として関わる。コロナ騒動を機に日本で山暮らし開始。標高1,000mの地で井戸を掘り、湧き水と共に農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴19年。

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