日本ではあまり認知が進んでいないカンナビノイドですが、昨年デルタ8THCはアメリカで大ヒットし、需要と販売量は規制当局を驚かせました。
そんな話題のデルタ8THCについて見ていきましょう。
本内容は、大麻取締法を犯す事を「扇動・教唆・示唆・ほう助」する目的はありません。
デルタ8 THC(Δ-8 THC)とは?
Delta-8 THC(デルタ8THC)と呼ばれる大麻のカンナビノイドの一つ。
通常、THCと呼んだ場合は、Delta-9 THC(デルタ9THC)のことを指します。
名前も8と9が違うだけで非常に似ていますが、デルタ8 THCは、デルタ9 THCの異性体です。
異性体とは、化学上の式は同じですが、原子の配列が異なり、性質が異なる化合物のことです。(レゴでできた車があるとします。今度は、同じ種類・数のレゴで家を作ります。同じ物を使用しているのに、配置が違うことを異性体と言います。)
デルタ8の名前は、8番目の炭素鎖に化学結合があることが由来です。デルタ9は、その結合が炭素鎖の9番目にあります。
デルタ8 THCが生まれる工程
CBDアイソレート(CBDを単離抽出したもの)をデルタ8THCに変換することができます。
日本においてデルタ8THCは違法物質であり、問題となる可能性があるため具体的な加工方法の言及は控えさせていただきます。
米国では、2018年にTHC(デルタ9THC)含有量が0.3%以下の大麻「ヘンプ」を「マリファナ」と区別し、ヘンプの栽培、抽出、販売をアメリカ連邦政府で合法化しました。
各州の州法で医療用大麻、嗜好用大麻を規制していますが、ヘンプ由来のデルタ8THCは連邦法によって禁じる法律が今のところありません。
マリファナの生産、加工、販売は各州で免許制とし厳重に管理され高い税金を課されています。
マリファナを栽培してTHCを作るよりもヘンプからデルタ8THCを作る方がコストが安く、規制する法律も存在していないため多くの人々がこぞって加工、販売を行なっており、問題になり始めています。
デルタ8 THCの効果
デルタ8THCは、多幸感、幸福感、鎮静、症状の緩和などを引き起こし、精神活性作用があり、ハイになるデルタ9THCに効果効能が非常によく似ていますが、効力はデルタ9THCよりも低いとされています。
ハイにならないCBD、ハイになるデルタ9THC、その中間のデルタ8THCと言われたりもしています。
デルタ8は、まだ広く研究されておらず、心と体への影響については今後の更なる研究が必要です。
デルタ8 THCと法律
2018年アメリカにおいて、米国全土でヘンプが合法化され、栽培、抽出を行えるようになりました。この法律では、ヘンプを次のように定義しています。
“成長しているかどうかに関わらず、デルタ9THC濃度が0.3%以下のすべての誘導体、抽出物、カンナビノイド、異性体、酸、塩、および異性体の塩。”
このヘンプの定義を見る限りは、デルタ9THCを含んでいないデルタ8THCは合法となります。そのため、マリファナを違法としている多くの州でも販売がされています。
しかし、2020年8月、DEA(連邦麻薬取締局)はヘンプとそれ以外の大麻の違いを更新・確認するための文書である暫定最終規則(IFR)を発表しました。その暫定規則には、”合成的に派生したTHCはすべてスケジュールIの規制物質のままである “としており、CBDから加工したデルタ8THCは違法となります。
デルタ9THCが0.3%以下を認める法案が残るのか、すべてのTHCを禁止するDEAのIFRの文言が採用されるかによって、デルタ8THCの運命は決まります。
日本においては、デルタ9THC以外の異性体を含めたTHCを麻薬及び向精神薬取締法によって禁じています。