米ミシシッピ州は2022年2月2日、医療用大麻を合法化。これにより28の疾患・症状を満たす患者は、1日に乾燥大麻3.5g、濃縮大麻1g、またはTHC100mgまでの製品を購入することが可能となりました。
それからおよそ1年が経った1月25日、ついに州内で初となる医療用大麻の販売が開始となりました。
この日販売を行ったのは、ブルックヘブンのthe Cannabis Company、オックスフォードのHybrid ReliefとStarbudsの3店舗。
the Cannabis Companyの記念すべき第1号の来客者であるデビー・マクダーモット氏は「私は慢性的な痛みに苦しんでいて、他にもいくつか症状を抱えています」「(医療用大麻は)非常にたくさんの人々の助けになると思います。オピオイドのような効くけども良いとは言えない薬の代わりになるものがあって、嬉しく思います」と語りました。
また、パーキンソン病と膝の慢性疼痛を抱え、州内初の医療用大麻プログラムの登録患者となったトム・ゴールドマン氏は、販売前日、地元メディアの取材に対し「合法的に大麻を吸えるこの日をずっと待っていました。この日が来るまで、生きていられないと思っていましたよ」とコメント。
昨年10月、医療用大麻の患者登録者数は400名程度でしたが、現在ではその数は1700名以上。医療用大麻の販売ライセンスは、すでに162件に認められています。
ですが、これは氷山の一角かもしれません。
Mississippi Todayによれば、仕事量が膨大であるにも関わらず、ミシシッピ州保健省内の医療用大麻事務局のメンバーは8名しかいないため、パンク状態になってしまっているのだとか。未処理の申請書は数百件に達し、ライセンス取得者との連絡も数週間遅れることが多く、ビジネスオーナー達は不満や不安を抱えている状態だと言います。
明らかに業務改善が必要な状況ではありますが、このことは、いかに医療用大麻が多くの州民に必要とされているのかを反映している状況とも言えそうです。
2022年のMJBiz Factbookによると、ミシシッピ州における医療用大麻の売上は、プログラム開始初年度に2億6,500万ドル、4年目には8億ドルに達すると予想されています。
MJBizDaily「Medical marijuana sales kick off in Mississippi」https://mjbizdaily.com/medical-marijuana-sales-kick-off-in-mississippi/
AP NEWS「1st legal medical marijuana sales are made in Mississippi」https://apnews.com/article/health-mississippi-state-government-marijuana-c87db59063eb5cad4f8f147492da15ce
WAPT Channel 16「First medical marijuana sold in Mississippi」https://www.wapt.com/article/medical-marijuana-in-mississippi/42661502
Leafly「History made: Mississippi’s first medical marijuana dispensaries open for business」https://www.leafly.com/news/politics/history-made-mississippis-first-medical-marijuana-dispensary-opens-for-business
Mississippi Today「‘The state threw them to the wolves’: Health Department struggles to manage massive medical marijuana program」https://mississippitoday.org/2023/01/26/medical-marijuana-troubles-health-department/
Mississippi Cannabis Information Portal「Mississippi Marijuana Laws」https://mississippistatecannabis.org/laws