MLB球団初　シカゴ・カブスがCBD企業とのスポンサー契約を発表

4月7日、米国イリノイ州シカゴに本拠地を置くMLB（メジャーリーグベースボール）球団「シカゴ・カブス（Chicago Cubs）」は、CBD飲料企業「MYND DRINKS社」とスポンサー契約を結んだことをプレスリリースにて発表。「球団単体」としてCBD企業とスポンサー契約を結んだのは、カブスが初めてとなります。

MLBは2022年6月、各球団にCBD企業とスポンサー契約を結ぶことを許可。2022年10月にMLBはリーグ全体として、著名なCBD企業の1つである「シャーロット・ウェブ（Charlotte’s Web）社」とスポンサー契約を結んでいます。

カブスには現在、日本人現役選手「最強の右打手」とも称される鈴木誠也選手が在籍。日本人野手として史上最高額の契約で昨年入団を果たしています。また、WBC（World Baseball Classic）で最年長投手として日本チームをまとめ上げたダルビッシュ有選手は2018～2020年にカブスに在籍。

その他にも、福留孝介（2008～2011）、田口壮（2009）、藤川球児（2013～2014）、高橋尚成（2013）、和田毅（2014～2015）、川崎宗則（2016）、上原浩治（2017）とこれまで9人の日本人がカブスに在籍しています。

MYND DRINK社はシカゴを拠点としたウェルネス企業。リラックス、リフレッシュ、回復をサポートするために、100%植物由来のヘンプ入り飲料を取り扱っており、スペイン・バルセロナで行われた「2022年ワールドCBDアワード」では、「ベスト・コールドビバレッジ賞」を受賞しています。

今回の契約により、同社はカブスの本拠地リグレー・フィールド（Wrigley Field）で、ベースラインを含む球場内において看板を出したり、試合中にいくつか演出を行うことが可能となっています。また、2023年6月24日、25日にイギリス・ロンドンで行われる「カブス対カージナルス戦」において、国際的なマーケティング権も与えられています。

球団がCBD企業とスポンサーシップを結ぶためには、国際的な第三者認証機関である「NSFインターナショナル」において、禁止物質が入っていない安全な製品であることを証明する「NSF Certified for Sport®」を取得する必要があります。

MYND DRINK社は「エルダーベリー・パッションフルーツ味」、「オレンジ・マンゴー味」、「レモン・ジンジャー味」の3フレーバーの飲料において最高の安全基準を満たし、認証を取得しています。

カブスのコーポレートパートナーシップ担当副社長のアレックス・セイファース（Alex Seyferth）氏は「MLBが球団にCBDカテゴリーを開放したことで、私たちは新たなパートナーシップの機会と提供を探ることができました」「CBD企業と提携した最初の球団であることを誇りに思いますが、私たちにとってより重要だったのは、そのブランドが適切なのかを確認することでした。MYND DRINKS社はシカゴを拠点とする企業で、全体的なウェルネスを促進し、日々のストレスの緩和を助けてくれます。金曜の午後1時20分から始まるリグレー・フィールドでの試合のようにね」とコメント。

MYND DRINKS社のCEOサイモン・アレン（Simon Allen）氏は「伝説的なシカゴ・カブスとのパートナーシップを発表できたこと、健康とウェルネスという当社のビジョンをメジャーリーグで共有していただけることを、大変嬉しく、そして光栄に思います」と述べました。

なお、MLBは2019年より、大麻を禁止物質リストから除外しています。

バスケットボールの最高峰であるNBAも最近、大麻を禁止物質リストから除外する新契約が成立。この新契約では、選手が大麻企業へ投資することや、大麻企業の宣伝を行うことも認められることになっています。

最近公開されたアメリカの研究では、下肢の慢性疼痛を有するプロアスリートがCBDクリームを局所に使用することで、痛みの軽減や日常生活機能の改善を認めたことが報告されています。