マラウイが高THC大麻の栽培を承認

マラウイが高THC大麻の栽培を承認

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マラウイ共和国の議会は、認可された栽培業者が輸出を目的とし、THC濃度の高い国産大麻を栽培することを承認しました

アフリカの南東部に位置するマラウイはタバコの主要な生産国であり、国民のおよそ80%が農業に従事。そのため、タバコの栽培は外貨を得るための重要な産業であり、経済的基盤となっています。

ところが、近年では健康への懸念の高まりやWHO(世界保健機関)の禁煙キャンペーンによるタバコの需要の変化や卸価格の低下に悩まされています。

これに対処するため、マラウイはタバコの代替として大麻に可能性を見出し、2020年に医療及び産業目的での大麻栽培を合法化。レソト王国、ジンバブエに続き、アフリカにおいて大麻産業を開放した3番目の国となりました

マラウイの温暖な気候や土地は大麻の栽培に適していると言われており、大きな期待が寄せられています。しかし、市場へのアクセス、厳しい規制、大麻種子の輸入コストなどが妨げとなり、現在も期待された成果が得られていません。

このような中、「チャンバ(chamba)」や「ガンジャ(ganja)」と呼ばれているTHC濃度の高い地域産の大麻の経済的可能性が強調されるように。大麻規制庁(CRA)の調査によれば、これらの大麻は海外で需要が高く、年間7億ドル(約1,080億円)以上の収入をもたらす可能性があると試算されています。

これを受け、与党のピーター・ディンバ(Peter Dimba)議員は、規制のもとでチャンバの栽培を可能にする法案を提出。この審議において、ディンバ氏は「調査の結果、チャンバを自国で栽培するようになれば、産業の初期段階で年間2億ドル(約308億円)もの収入を得ることができると想定されている」

「しかし、この産業が成熟していけば、7億ドルもの収入を得ることができるだろう。これは現在タバコの販売で得ている額の2倍以上である」と述べました

反対派からは未成年による大麻の乱用が増えるといった懸念の声も聞かれましたが、マラウイ議会は最終的にこれを承認。大麻産業における新たな道を切り開きました。

なお、チャンバやガンジャは、マラウイにおいて通常「嗜好用大麻」に該当します。マラウイで嗜好用大麻は違法であり、新法でも大麻規制庁の認可がない限り、これらの大麻の栽培・出荷・栽培・使用は犯罪であると規定されています。

ただし、取締りが主に麻薬の使用よりも密売に集中していることもあり、これらの大麻はマラウイ国内で広く使用されています

また、マラウイで誕生した「マラウイ・ゴールド」は、レゲエの神様として知られるボブ・マーリー(Bob Marley)がかつて絶賛した大麻の品種であり、今でも海外の大麻愛好家を魅了し続けています

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廣橋 大

麻マガジンライター。看護師国家資格保有者。2021年より大麻の情報発信に携わる。

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