2022年6月16日、2021年における米コロラド州の未成年の大麻使用が2年前と比べて35%減少していたことがコロラド州公衆衛生環境局(CDPHE)の調査データにより明らかとなりました。この調査は2年に1度州内で行われているものになります。
コロラド州では2012年より嗜好用大麻が合法化されており、21歳以上の成人において制限範囲内で大麻の所持や栽培などが認められています。
今回の調査では未成年の大麻使用が減少していただけでなく、大麻のアクセスのしやすさに関して容易だと回答した人も、前回調査時の51.4%から40.3%へと減少していました。
さらに大麻を使用した後の「ハイ」な状態で運転したことを報告した未成年も、11.2%から5.5%へと減少したことが明らかとなりました。
2022年5月に公開された論文でも、2013年に嗜好用大麻を合法化したウルグアイにおいて若年層(12〜21歳)の大麻使用が減少していたことが報告されています。
大麻の合法化は未成年の大麻使用を助長するのではないかという懸念をされることがあります。ですが合法化とは誰でも好き勝手に大麻を使用することへの許可ではなく、適切な規制を意味します。例えば、大麻を購入する際にはIDチェックを義務付けるといった対応が可能です。
加えて、大麻が合法化されれば未成年における大麻の使用リスクについての教育を行き届かせることもできます。ただ単に「ダメ」ではなく、「なぜ使ってはいけないのか」「使用したらどのようなリスクがあるのか」といったことをちゃんと理解して判断できるように教育することこそが、未成年の大麻使用における最大の抑止となるのではないでしょうか。
このような教育は、責任ある大人へと成長するためにも必要なものであると筆者は考えます。