NBA初 ブルックリン・ネッツがCBD企業とスポンサー契約を締結

NBA初 ブルックリン・ネッツがCBD企業とスポンサー契約を締結

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NBA(全米バスケットボール協会)のチーム「ブルックリン・ネッツ」とWNBA(全米女子バスケボール協会)のチーム「ニューヨーク・リバティ」は、CBD飲料企業「MYND DRINKS社」とスポンサー契約を締結。NBAとWNBAが大麻関連企業と契約を結んだのはこれが初となります。

ニューヨーク州のブルックリン・ネッツは、日本人史上2人目のNBA選手である渡邊雄太氏が所属していたことでも知られています。

NBAは2023年7月1日より大麻を規制物質リストから除外。同時に、NBA選手による大麻企業への部分的な投資も認められるようになりました。

Bloombergによれば、両チームの一軍はMYND DRINKS社を公式ウェルネス・リカバリー・ドリンク・パートナーとする複数年の契約を結んでいます。ただし、契約条件の詳細は明らかにされていません。

MYND DRINKS社は2023年、イリノイ州シカゴに本拠地を置くMLB(メジャーリーグベースボール)球団「シカゴ・カブス」ともスポンサー契約を締結。これにより、シカゴ・カブスはCBD企業と契約を結ぶ初のMLB球団となりました。

この契約により、MYND DRINKS社はシカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールド(Wrigley Field)で、ベースラインを含む球場内において看板を出したり、試合中にいくつか演出を行うことが可能となっています。

他にも、ミズーリ州カンザスシティに本拠地を置くMLB球団「カンザスシティ・ロイヤルズ」は2023年6月、CBD企業「Pure Spectrum社」とスポンサー契約を結んだことを明らかにしています

なお、MLBは2020年以降、大麻を禁止物質リストから除外しています

大麻を合法化する州や国が増えるにつれ、スポーツ界では大麻に対する認識や対応がどんどん変わってきています。

NFL(プロアメリカンフットボールリーグ)は2020年以降、大麻検査で陽性反応が出ても即座に選手を試合出場停止処分にしないことを決定。また、NFLはカンナビノイドの研究にも積極的に出資しています

アメリカの総合格闘技団体UFCは2023年12月31日より、大麻を禁止物質リストから正式に除外

NCAA(全米大学体育協会)の委員会は2023年9月、同協会において大麻を禁止物質リストから除外するよう正式に勧告。これを受け、NCAAで最も競技レベルの高いリーグである「ディビジョン1」の評議会は1月、この提案の採用を決定する採決を6月に行うことを明らかにしました

また、様々な研究によれば、大麻やカンナビノイドは運動やスポーツにおいて有益となる可能性があります。

アメリカの研究チームは、3ヶ月以上慢性疼痛を抱えるプロアスリート20名にCBDを主成分としたクリームを6週間使用してもらった結果、痛みや日常生活機能の改善が認められたことを報告

インディアナ大学の研究チームはヘディング後のサッカー選手において、大麻使用者では非使用者よりも脳へのダメージが少ないことを報告し、大麻がコンタクトスポーツにおいて有益となる可能性を明らかにしました。

米国のケント州立大学とグランド・バレー州立大学の研究者らは、定期的に有酸素運動や筋トレをしている大麻使用者111名を調査した結果、回答者の93%が運動後の回復に大麻が役立つと実感していたことを報告

大麻・CBD企業によって行われた研究では、大麻成分CBD、CBGβカリオフィレンを含んだ製剤が運動後の筋肉痛を緩和し、生活機能を改善させたことが報告されています

Marijuana Moment「Brooklyn Nets And New York Liberty Become First NBA And WNBA Teams To Partner With CBD Company」https://www.marijuanamoment.net/brooklyn-nets-and-new-york-liberty-become-first-nba-and-wnba-teams-to-partner-with-cbd-company/

Bloomberg「Nets and Liberty Become NBA’s First Teams Sponsored by CBD Brand」https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-02-02/nets-and-liberty-become-nba-s-first-teams-sponsored-by-cbd-firm

NCAA「Division I Council introduces proposals into legislative cycle」https://www.ncaa.org/news/2024/1/10/media-center-division-i-council-introduces-proposals-into-legislative-cycle.aspx

廣橋 大

麻マガジンライター。看護師国家資格保有者。2021年より大麻の情報発信に携わる。

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