モロッコ初　合法的な大麻栽培が開始

4月30日、モロッコ当局は国内初となる合法的な大麻栽培の開始を正式に発表しました。

北アフリカの国モロッコは2021年に産業用及び医療用大麻を合法化。2022年10月にモロッコの大麻規制を行う国家機関ANRACは、医療と産業目的の大麻の栽培、加工、販売、輸出に関するライセンスを発行したことを発表しています。

4月25日、モロッコの関税・間接税管理局は認可された大麻の種子、苗、産業製品の輸出入における条件を発表。この条件によれば、大麻の種子や植物の輸出入はANRACから認可を受ける必要があり、また認可を受ける者は年齢基準を満たしたモロッコ国民である必要があります。認可を受けた者は、内務省及び農務省の共同承認によって初めてANRACによって認証された大麻の種子と植物を輸入することができます。

この条件に従い、スイスから約76万の種子が輸入され、これらの種子はアルホセイマ、シャフシャウエン、タウナートの農民や農業協同組合に配布され、栽培が開始される運びとなりました。

地元メディアによれば、2023年に配布される大麻の種子は105ヘクタールの土地をカバーし、170人以上の農家がこのプロセスに関与しています。また、モロッコ政府はこれらの許可により次回の栽培時期に恩恵を受ける農家は500人を超えると述べています。

当局によれば、この法的枠組みは農家の収入を向上させ、ヨーロッパに大麻を密輸する麻薬密売者の抑止を目的としています。

なお、モロッコでは今年3月、産業・医療用大麻の販売・輸出を認可されたモロッコの協同組合Bio Cannatにより、国内初となる大麻ラボの建設工事が開始されています。