ルワンダ共和国、大麻生産を「最重要投資機会」に位置づけ
ルワンダにある火山国立公園(Volcanoes National Park)

ルワンダ共和国、大麻生産を「最重要投資機会」に位置づけ

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アフリカの東に位置する国、ルワンダ共和国。

映画「ホテル・ルワンダ」で描かれたように、この国には内紛により大量虐殺が行われた悲劇の歴史があります。しかし、現在ではすっかり立ち直るどころか、コーヒーやマカダミアナッツなどの高付加価値農業、マウンテンゴリラツアーに代表される観光、情報通信技術といった3つの産業を中心に、目覚ましい経済発展を遂げています。

そんな中でルワンダは2020年10月、輸出目的で医療用大麻の栽培、加工、輸出に関する規制ガイドラインを閣議決定。2021年には、大麻の栽培のために134ヘクタールの土地を指定し、地元企業に栽培用の大麻を供給する準備を進めていることを発表しました。

そして、最近開催されたルワンダ投資フォーラム(Invest Rwanda Forum)では、投資機会のトップ100に大麻の生産を含め、少なくとも190億ルワンダフラン(約23億8647万円)の大麻への投資を誘致しようとしていることが、New Timesの取材により明らかとなりました。

ルワンダ開発局 (RDB)は、世界の大麻生産の市場規模が2021年の283億ドル(約3兆8737億円)から、2028年には32%の成長率で1977億ドル(約27兆592億円)にまで成長すると予測しています。

New Timesによれば、大麻の栽培のために指定された134ヘクタールの土地の開発作業が現在進められており、6社の企業がこれに強い関心を示しているとのこと。このうち1社はすでに作業に着手しており、近いうちに何かを実現する可能性があるといいます。

しかし、現時点でルワンダではまだライセンスは発行されておらず、栽培ライセンスを発行した場合には、栽培地に強力なセキュリティプログラムを導入する必要があるとしています。

ルワンダ開発局の長官であるクレア・アカマンジ(Clare Akamanzi)氏は「農園から(大麻が)リークして国内市場に出回ったり、間違った使用者に渡ったりすることはあり得ません。農作物は決められた場所にのみ存在し、CCTVカメラ(監視カメラ)、監視塔、街灯、人によるセキュリティなど、非常に強力な対策のもとに置かれるでしょう。つまり、極めて安全な場所になるということです」とコメント。

アカマンジ氏は、ルワンダが医療用大麻の生産を開始する理由について、世界中の健康と研究に貢献し、人々の生活を向上させるためとしています。また、ルワンダに大きな経済的利益をもたらすことを強調。具体的に、1ヘクタールあたり最大1,000万ドル(約13億7千万円)もたらす可能性があると述べています。

ルワンダで生産される大麻は輸出目的に限られており、最大の市場はアメリカ、カナダ、ヨーロッパとなる予定。なお、嗜好目的での大麻の使用・栽培・販売などは刑事罰の対象となり、50万ルワンダフラン(約6万3千円)から500万ルワンダフラン(約63万円)の罰金と、3年から5年の禁固刑が科されます。

今後、ルワンダ開発局は規制業務において、検査局、競争・消費者局、食品・医薬品局、国家警察を含む複数の政府機関と協力し、安全なガイドラインを確実に実施することを目指すとしています。

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The New Times「Rwanda identifies cannabis production as top investment opportunity」https://www.newtimes.co.rw/article/5548/news/rwanda/rwanda-identifies-cannabis-production-as-top-investment-opportunity

The New Times「What production of medical cannabis means for the Rwandan economy」https://www.newtimes.co.rw/article/180718/News/what-production-of-medical-cannabis-means-for-the-rwandan-economy

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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