モロッコ、国内初となる大麻ラボの建設を開始

長い間、違法でありながらも多くの大麻を栽培してきた北アフリカの国モロッコは、2021年に産業及び医療用大麻を合法化。

2022年10月、モロッコの大麻規制を行う国家機関ANRACは、医療と産業目的の大麻の栽培、加工、販売、輸出に関するライセンスを10件発行したことを発表。2023年1月には、新たに50件のライセンスが付与されています。

そんな中で最近、産業及び医療用大麻とその製品の販売・輸出を認可されたモロッコの協同組合Bio Cannatは、国内初となる大麻ラボの建設工事を開始しました。

この研究所は、モロッコの「青い街」として知られるシャフシャウエンにて建設中。ここで生産される大麻は食品用途、産業用途、医療用途など、多くの産業で使用される予定です。

モロッコにおける産業及び医療用大麻の合法化は、大麻農家に利益をもたらす一方で、違法行為を取り締まることを目的としています。そのため、現在でも違法な大麻の栽培や密売に対する取締りは続けられており、2022年12月には2トン以上の大麻が押収されたことが報じられています。

モロッコの大麻使用協議会（AMCUC：Morocco’s Consultative Association for the Use of Cannabis）は昨年、国内における大麻製品の加工・生産への投資を支援する施策の推進を求め、環境に有害な農業活動を、価値と雇用を生み出す合法的で持続可能な活動へと徐々に転換していくことを訴えています。