フランス、10人に1人がCBD製品を使用していることが分かる

フランス、10人に1人がCBD製品を使用していることが分かる

- フランスの横断的研究

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8月29日、フランスにおいて10人に1人がCBD(カンナビジオール)製品を使用していることが同国の研究者らにより報告されました。

フランスでは昨年12月31日にヘンプの花と葉の販売、所持、使用を禁止する法改正を発表。「有害性から考えて妥当性がない」という反対声明が出ていることから、この法改正は暫定的にストップがかかっている状態となっています。フランスのCBD市場の3分の2以上がヘンプの花や葉の販売によって成り立っていると推定されていることから、この反対声明が出るのは当然のことと考えられるでしょう。

今回の研究報告は、この少し前の時点(2021年12月2日〜17日)で実施されたオンライン調査によるものです。

この調査でメインとなった質問は、以下の3つでした。

①「CBD」という言葉を聞いたことがありますか?

②現在、CBD製品を使用していますか?

③CBDは健康に悪いと思いますか?

有効回答者数は1969名で、女性が52.4%を占め、平均年齢は51.7歳。タバコの喫煙者は23.9%で、大麻使用者は6.1%となっていました。なお、フランスではCBD製品や医療目的での一部のプログラムを除いて、大麻は取り締まりの対象となっています。

調査の結果、CBDという言葉は少なくとも3分の2以上(69.3%、1364名)に認知されており、このうち30.7%が「言葉だけ聞いたことがある」、30.0%が「少しだけ知識がある」、9.9%が「ある程度知識がある」、5.2%が「かなり知識がある」と回答。

現在CBD製品を使用している人は10.0%(197名)で、このうち15.7%が毎日使用、17.3%が週に数回使用、16.2%が週に1回使用、50.8%が週1回未満で使用していました。

他の様々な因子と合わせて分析した結果、CBDの使用者は若年であること、タバコや大麻の使用、自身の健康状態が悪いという認識、代替医療に対する肯定的感情と有意に関連していました。

CBDという言葉を聞いたことがあると回答した1364名のうち、29.1%(397名)はCBDを無害だと思っており、多かれ少なかれ健康に悪いと思っている人は46.6%(636名)、24.3%(331名)は無回答、あるいは分からないと回答しました。

フランス国内におけるCBDの使用率や使用者の特徴が示された今回の結果は、①CBD製品の安全性を守るための規制が緊急の課題となること、②ニーズに応じたCBD製品開発の一助となること、③薬との相互作用や副作用なども含めたCBDの正しい情報が必要であることを意味すると、研究者らは述べています。

フランスのCBD使用者1164名を対象とした2021年の研究では、「身体的・精神的健康」がCBDの使用理由として最も多かったことが報告されています。その中で具体的に期待された効果として挙げられたのはストレスの減少(63%)、睡眠改善(60%)、不安やうつ病の軽減(43%)、鎮痛・抗炎症作用(41%)、集中力向上(16%)、頭痛の緩和(16%)でした。

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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