2021年3月に嗜好用大麻を合法化した米国最大の都市ニューヨークシティーを有するニューヨーク州。
ニューヨーク州では嗜好用大麻の合法販売市場を広げるための準備を進めていますが、ニューヨーク州のキャシー・ホーチュル(Kathy Hochul)知事は7月18日、ニューヨーク州の公立大学に対して大麻教育のための助成金500万ドル(約6億9000万円)を支給することをプレスリリースで発表しました。
プレスリリースによると、今回の助成金は数十億ドル規模の産業で数万人の雇用が見込まれる大麻産業におけるニューヨークでの雇用を促進するための資格プログラムやコースを設立するために使用されます。
「ニューヨークの新しい大麻産業はエキサイティングな機会を生み出しており、この成長分野でのキャリアを望むニューヨーカーが成功するために必要な質の高いトレーニングを受けられるようにします」とキャシー・ホチュル知事は述べています。
大麻教育への助成金を受給するニューヨークの大学一覧
SUNY(State University of New York:ニューヨーク州立大学)のスケネクタディ・コミュニティーカレッジ(Schenectady County Community College)、ナイアガラカウンティ・コミュニティーカレッジ(Niagara County Community College)、オレンジカウンティ・コミュニティーカレッジ(Orange County Community College)の3つの州立コミュニティーカレッジにそれぞれ100万ドル。
CUNY(City University of New York:ニューヨーク市立大学)のボロウオブマンハッタン・コミュニティーカレッジ(Borough of Manhattan Community College)に200万ドル。
スケネクタディ・コミュニティーカレッジは主幹校として、アディロンダック・コミュニティーカレッジ(Adirondack Community College)、コロンビアグリーン・コミュニティカレッジ(Columbia-Greene Community College)、フルトンモンゴメリーコミュニティカレッジ(Fulton-Montgomery Community College)と連携して行い、300人以上の参加者を見込んでいます。
ナイアガラカウンティ・コミュニティーカレッジ(Niagara County Community College)は主幹校として、エリー・コミュニティーカレッジ(Erie Community College)、ジェネシー・コミュニティーカレッジ(Genesee Community College)、ジェームズタウン・コミュニティーカレッジ(Jamestown Community College)と連携して行い、4,000人以上の参加者を見込んでいます。
オレンジカウンティ・コミュニティーカレッジ(Orange County Community College)は主幹校として、ダッチェス・コミュニティーカレッジ(Dutchess Community College)、ロックランド・コミュニティーカレッジ(Rockland Community College)、サリバンカウンティ・コミュニティーカレッジ(Sullivan County Community College)、アルスター・コミュニティーカレッジ(Ulster County Community College)、ウエストチェスター・コミュニティーカレッジ(Westchester Community College)と連携して行い、200人以上の参加者を見込んでいます。
ボロウオブマンハッタン・コミュニティーカレッジ(Borough of Manhattan Community College)は主幹校として、リーマン・カレッジ(Lehman College)と連携して行い、360人以上の参加者を見込んでいます。
アメリカでは、学生の多くが2年制のコミュニティーカレッジに入学し3年次に4年制大学へ編入することが一般的です。