スイス・チューリッヒ、嗜好用大麻試験プログラム開始を発表
スイス・チューリッヒ・フラウミュンスター教会

スイス・チューリッヒ、嗜好用大麻試験プログラム開始を発表

/

スイスでは、2017年からTHC含有量1%未満の大麻製品を合法的に購入できるようになっていましたが、今年5月スイスは麻薬法を改正し、嗜好用大麻を研究目的で試験的に使用することが可能になりました。

チューリッヒ(Zurich)は、嗜好用大麻試験プログラムに参加している都市の一つで、来年から開始することをプレスリリースで発表しました。

 

チューリッヒでの嗜好用大麻試験プログラムは、「Züri Can – Cannabis with Responsibility(訳:責任ある大麻)」というプログラム名で3年半にわたり大規模に実施され、チューリッヒ大学精神医学病院とチューリッヒ薬局ネットワーク、ソーシャルクラブ(大麻販売店)が提携し、嗜好用大麻の販売が行われます。

本プログラムの大麻生産者になる場合には、品質基準を保つためにスイス連邦公衆衛生局が管理している生産許可証を取得する必要があります。また、栽培はスイス国内栽培で完全にオーガニックである必要があります。

 

このプログラムを通して、法律家が連邦政府の大麻政策や規制を作り、4年後の正式な合法化を目指しています。

また、バーゼル(Basel)、ベルン(Bern)、ルツェルン(Lucerne)、ジュネーブ(Geneva)でも、嗜好用大麻試験プログラムは行われます。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。ワクワクするスタートアップにシードからレイターまで投資ラウンド問わず投資したいため、起業家との出会い募集中。

Recent Articles

モロッコ、合法大麻製品の公式ロゴを発表

モロッコ政府は4月発行の官報において、合法大麻製品の公式ロゴを発表しました。 大麻のシンボルをモロッコ国旗と同様の赤色で縁取り、その下に「CANNABIS」と表記したこのロゴは、国外に輸出...

イギリス、ヘンプの栽培規制を緩和

4月9日、イギリス政府は経済的・環境的可能性を最大限に引き出すため、ヘンプの栽培規制を緩和することを発表。この新たな規制は2025年の栽培シーズンより施行されます。 イギリスにおいてヘン...