2021年、スイスは嗜好用大麻の試験販売を行うプログラムを可能にする改正法案を施行。
2023年1月30日より、国際都市バーゼルがスイスで初めてプログラムを開始。最近は、スイス最大都市チューリッヒが年内にプログラムを開始することを発表しています。
そして今回、これら2つの都市に、国際オリンピック委員会本部やオリンピック・ミュージアムのあるローザンヌが加わることになりました。
3月28日、ローザンヌ市当局は、嗜好用大麻試験販売プログラム「Cann-L」がスイス連邦公衆衛生局(FOPH)に認可されたことを発表しました。
このプログラムは、規制された大麻の販売による消費者の行動や違法市場への影響を評価することを目的としています。
プログラムで使用される大麻の栽培はすでに市内で開始されており、夏頃に収穫され、9月頃より販売が開始される予定です。バーゼルやチューリッヒとは異なり、販売場所は1ヶ所のみに限定されています。
大麻を購入できる研究参加者は1,200名程度とされており、希望者は6月より参加登録が可能です。
3月22日に公開された欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)の廃水分析による調査では、スイスのジュネーブがオランダのアムステルダムを抜き、ヨーロッパで大麻の平均消費量が最も多かったことが報告されています。3位はスペインのバルセロナで、5位はチューリッヒ、6位はバーゼルとなっています。
Ville de Lausanne「Feu vert de l’OFSP pour le projet Cann-L」https://www.lausanne.ch/apps/actualites/Next/serve.php?id=13364
NEWSWEED「Lausanne vendra légalement du cannabis dès le mois de septembre」https://www.newsweed.fr/lausanne-vendra-legalement-cannabis-septembre/
swissinfo.ch「Lausanne gets green light for recreational pot smoking trial」https://www.swissinfo.ch/eng/society/lausanne-gets-green-light-for-recreational-pot-smoking-trial/48399732
NEWSWEED「Genève détrône Amsterdam au podium de la consommation de cannabis」https://www.newsweed.fr/geneve-detrone-amsterdam-consommation-cannabis/
EMCDDA「Wastewater samples from over 100 European cities reveal latest drug-taking trends」https://www.emcdda.europa.eu/news/2023/2/wastewater-samples-over-100-european-cities-reveal-latest-drug-taking-trends_en