アメリカの世論調査会社であるギャラップ社は、1930年代からタバコやアルコール、1960年代からは大麻の使用に関する調査を行なっています。
2022年7月に行なった調査によると、アメリカにおいて、タバコ喫煙率11%に対して、大麻喫煙率は16%となり、調査を開始して以来初めて大麻の喫煙率がタバコの喫煙率を上回ったことが分かりました。
また、生涯で一度でも大麻を経験したことがある割合は、初めて調査が行われた1969年のわずか4%から、約半世紀後の現在は48%と驚異的な上昇率となっています。
※タバコは連邦法によって全米で合法ですが、大麻は連邦法では違法であり州法によって一部の州で医療用途や嗜好用途で合法としています。
過去1週間の中でタバコを吸いましたか?

大麻使用経験がありますか?
大麻を普段吸いますか?

大麻経験者及び使用者詳細
マリファナ経験者 | マリファナ喫煙者 | マリファナ食品消費者 | |
アメリカの成人全体 | 48% | 16% | 14% |
男女別
マリファナ経験者 | マリファナ喫煙者 | マリファナ食品消費者 | |
男性 | 53% | 18% | 14% |
女性 | 42% | 14% | 13% |
年齢層別
マリファナ経験者 | マリファナ喫煙者 | マリファナ食品消費者 | |
18歳~34歳 | 51% | 30% | 22% |
35歳~54歳 | 49% | 16% | 16% |
55歳以上 | 44% | 7% | 7% |
また、使用者や社会に及ぼす影響についての調査への回答は下記の通り肯定派と否定派の見解が真っ二つに分かれています。
肯定 | 否定 | |
マリファナ使用者への影響 | 53% | 45% |
マリファナが社会に与える影響 | 49% | 50% |
しかし、使用者や社会に及ぼす影響についての回答は、経験者ほど肯定し、未経験者ほど否定しており、大麻の経験の有無によって大きく回答結果が異なっています。
マリファナ使用者への影響(経験別)
肯定 | 否定 | |
マリファナ経験者 | 70% | 29% |
マリファナ未経験者 | 35% | 62% |
マリファナが社会に与える影響(経験別)
肯定 | 否定 | |
マリファナ経験者 | 66% | 35% |
マリファナ未経験者 | 27% | 72% |
また、ギャラップ社が行なった最新の大麻合法化に対する調査では米国の68%の成人が大麻を合法化すべきと回答しており、過去最高の合法化支持率となっています。