米国のジョー・バイデン大統領が大統領権限によって、大麻や薬物に関する連邦犯罪者に対して恩赦を与えたことを現地時間4月26日に発表しました。
※恩赦とは、刑罰を消滅または軽減させること
ホワイトハウスが公開したリストによると、今回の恩赦を受けたのは78名(3名が罪の消滅、75名が減刑)。78名のうち9名が大麻に関連する犯罪者でした。
しかし、バイデン氏は大統領選挙中に大麻所持の非犯罪化、過去の大麻犯罪記録の抹消、州による大麻法改正の権利の尊重など、大麻改革を公約に掲げ大統領選挙で当選しています。
大統領に就任して1年、9名の大麻関連の連邦犯罪者に対して初めて行った恩赦には一定の評価が出来ますが、何千人もの人々が今でも犯罪者としての烙印を押されたままです。
筆者は、選挙時の公約を一早く実行することを望んでいます。
また、2020年12月に行われたYouGovによる世論調査では下記のグラフの通り、米国の成人の70%が非暴力犯罪者の大麻関連前科を抹消することに賛成(サポート)しています。
「大麻関連の非暴力犯罪者の前科を抹消することに賛成ですか、反対ですか?」
回答:米国の成人7,141人 出典:YouGov