米国連邦薬物機関のトップが、10代使用増加せず大麻合法化は正しかったと認める

/
Embed from Getty Images

米国国立薬物乱用研究所  ノラ・ボルコウ所長

米国国立薬物乱用研究所(NIDA:National Institute on Drug Abuse)のノラ・ボルコウ(Nora Volkow)所長は、8月26日に公開されたポッドキャスト「PSYCHOACTIVE」に出演。

ポッドキャストのインタビューの中で、アメリカの各州が大麻の合法化に動いたときに「若者の間で大麻の使用率が上がるのではないか」とボルコウ氏は懸念をする発言をしていましたが、懸念のあった若者の大麻使用増加に大麻合法化は繋がっていないことを認めました。

また、連邦法によって大麻と同じく長年禁じられているサイケデリックス(幻覚剤)による疾患の治療の可能性に付いても触れ、薬物犯罪については「科学の力で政策を変え、人々を犯罪者にするという考え方を、人々を治療して助け、再発を防ぐという考え方に変えていきたい」と語りました。

そして、最後にボルコウ氏は以下のように発言しました。

I don’t just like to think about problems. I like to solve them.

私は問題について考えることだけが好きなわけではありません。解決するのが好きなんです。

ポッドキャストを聞く

(全編英語)

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。ワクワクするスタートアップにシードからレイターまで投資ラウンド問わず投資したいため、起業家との出会い募集中。

Recent Articles

大麻成分CBDが月経関連症状を緩和

大麻成分CBDの摂取により、月経関連症状に悩む女性の諸症状が緩和されたことが報告されました。論文は「Experimental and Clinical Psychopharmacology」に掲載されています。月経(生...

米国が連邦法で大麻規制を緩和へ 歴史的転換

現地時間4月30日、DEA(米国麻薬取締局)が連邦法における大麻規制を緩和する方針であることが報じられました。この規制緩和は大麻について乱用の可能性が低く、医療的価値があることを認め...

CBDゲルが顎関節症の痛みや歯ぎしりを改善

大麻成分CBDを含んだゲルを口腔内に塗布することで、顎関節症患者の痛みや歯ぎしりなどが緩和されたことが報告されました。論文は「Journal of Clinical Medicine」に掲載されています。顎関節...