2021年、合法州増加しても未成年の大麻使用率「大幅減少」

2021年、合法州増加しても未成年の大麻使用率「大幅減少」

- 米国連邦政府の資金提供による調査

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毎年ミシガン大学が行っている「モニタリング・ザ・フューチャー(Monitoring the Future)」の2021年の最新の調査結果が12月15日に発表され、未成年者のマリファナや禁止薬物の使用が過去に前例のないほど減少していることが明らかになりました。

「モニタリング・ザ・フューチャー」は、米国連邦政府の管轄であり米国トップの薬物研究機関である国立薬物乱用研究所(NIDA:National Institute on Drug Abuse)が資金提供して毎年行っている中学2年(8th Grade)、高校1年(10th grade)、高校3年(12th Grade)の薬物使用に関する調査です。

2021年2月から6月にかけて、米国内の公立・私立の319校に在籍する生徒から32,260件の調査票を収集。参加した学生は全員タブレットまたはPCでウェブベースのアンケートに答えており、回答者の40%が学校で、60%がバーチャルスクーリングを受けながら自宅で行いました。

過去1年間にマリファナを使用した割合

過去1年間にマリファナを使用した割合

中2  2020年11.4% → 2021年7.1%

高1  2020年28.0% → 2021年17.3%

高3  2020年35.2% → 2021年30.5%

この研究に資金を提供した国立薬物乱用研究所のノラ・ボルコウ(Nora Volkow)所長は、「わずか1年の間に10代の若者の薬物使用がこれほど劇的に減少したことはない。」と述べています。

また、「青少年の日常生活に激震をもたらしたCOVID-19パンデミックの予期せぬ結果の1つを浮き彫りにしています」とも語っています。

コロナ禍で友人との交流が制限されたことが急激な減少に繋がったと思われますが、今回のデータでも成人用の大麻合法化が未成年の大麻使用増加に繋がらないことが読み取れます。

「今後、入手のしやすさ、家族の関与、仲間からの圧力、その他の要因など、使用減少に貢献したこの1年の重要な要素を特定し、今後の予防活動に活かしていくことが極めて重要になるでしょう」とボルコウ所長は述べています。

また、今年10月に発表された米国保健福祉省の薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA:Substance Abuse and Mental Health Services Administration)から発表された未成年の大麻使用に関する新たな全米調査のデータでも若者の大麻使用は減少していました。

また、マリファナ以外の違法薬物を使用した割合は以下のグラフの通りです。

過去1年間にマリファナ以外の違法薬物を使用した割合

source NIH

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。海外のヘンプ企業・医療用大麻企業に投資家として関わる。コロナ騒動を機に日本で山暮らし開始。標高1,000mの地で井戸を掘り、湧き水と共に農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。

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