米、嗜好用大麻の合法化後の未成年の大麻使用は増加せず

米、嗜好用大麻の合法化後の未成年の大麻使用は増加せず

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「嗜好用大麻を合法化すると、未成年の大麻使用が増加し悪影響を及ぼすのでは?」

そんな懸念に対し、州レベルで嗜好用大麻の合法化が進んでいるアメリカにおいて2022年7月21日、新たなエビデンスが提供されました。

この研究では2008〜2019年における薬物使用と健康に関する全米調査(NSDUH:The National Survey on Drug Use and Health)の調査データが活用され、2018年までに嗜好用大麻を合法化した州を「嗜好用大麻が合法化である州」、それ以外の州を「対照群」として振り分け、嗜好用大麻の合法化が未成年や成人の大麻使用に与える影響について調査・分析が行われました。

調査対象者数は約82万人。分析の結果、嗜好用大麻の合法化により21歳以上の成人では時間経過とともに大麻使用が増加していましたが、12〜20歳の未成年の大麻使用は増加しなかったことが示されました。

なお、嗜好用大麻が合法であるアメリカの州においては「21歳以上の成人」の大麻所持や使用が認められています。

今回の結果に対し研究者らは「成人が小売店で大麻を購入できるようになったとしても、未成年の大麻使用には影響を及ぼさないと思われる。一方で21歳以上の成人では、合法化されなければ大麻を使用することがなかったであろう人が大麻を使用するケースが増えることを示している」と述べています。

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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