米ミシガン州で「大麻を買うとスキーが無料になる」キャンペーンが開始

米ミシガン州では、北米有数のスキーリゾート「Mount Bohemia」と州内最大の大麻販売店「Lume Cannabis Company」が業務提携し、あるキャンペーンが開始されています。

そのキャンペーンとは、Lume Cannabis Companyにおいて大麻製品50ドル以上を買い物をし、証明するレシート（5日以内のもの）をMount Bohemiaで提示すれば、午後3時〜8時まで無料でスキー場を利用できるというものです。

このキャンペーンは毎週木曜日に同時刻において実施され、3月2日まで続きます。

Mount Bohemiaの社長ロニー・グリーバーマン氏は「Lume社とのパートナーシップにより、人々が無料でナイトスキーを楽しめることに興奮している」とコメント。

Lume Cannabis Companyでアッパー半島のエリアマネージャーを務めるジェフ・バーリンデン氏は「ちょっと変わったキャンペーンかもしれないけど、私たちは大麻のスティグマを払拭するために奮闘しているんです」「ここの人たちはスキーを楽しんだ後、よくロッジでカクテルを楽しんでいる。私たちは彼らに（大麻という）別の選択肢もあることを示すつもりです」と述べています。

Mount Bohemiaは旅行メディア「USA Today 10Best」の「2022年における北米のベストスキーリゾート10選」の第3位にランクインするほどの人気を誇るスキーリゾート。また、上級者向けのスキーリゾートとしても知られており、バニーヒル（子供用の小さいスキー場）がないため、来場者の大半が成人です。

Lume Cannabis Companyは2019年に創業し、ミシガン州内に30以上もの店舗を構えています。

ミシガン州では大麻の平均価格が下がり続けており、2021年12月では1オンス（約28g）約180ドルでしたが、2022年12月には1オンス90ドル前後で推移しています。そのような状況にも関わらず、昨年12月における州内の嗜好用大麻の月間売上は、過去最高となる2億2,170万ドルを記録しました。

ミシガン州は大麻で得た税収を、退役軍人に対する大麻の治療効果を検証する研究や、地方のインフラ、公立の学校などのために活用しています。