ミシガン州、サイケデリクス(幻覚剤)非犯罪化の4番目の都市誕生

ミシガン州、サイケデリクス(幻覚剤)非犯罪化の4番目の都市誕生

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2月28日、ミシガン州ファンデール市議会はシロシビン、アヤワスカ、DMTなどの幻覚成分を含む植物や菌類を非犯罪化する決議案を全会一致で可決しました。

これは完全なる非犯罪化を意味するのではなく、規制物質法でスケジュールⅠに分類されている幻覚作用を持つ植物(菌類)や化合物の植え付け、栽培、購入、輸送、配布、活動への従事、所持に関与した人々に対する捜査や逮捕を、ファンデール市の法執行優先度において最も低くすることを定めたもの。法案にも「市の資金や資源は、ファンデール市の他の機能を優先させるものとする」と記載されています。

この法案では、サイケデリクス(幻覚剤)の使用が何千年にも渡り人間の行動の一部であったことを認めつつ、「幻覚作用を持つ植物は、科学研究、臨床研究、伝統的慣習により、個人とコミュニティの健康と幸福に有益であることが示されている」と述べられています。

具体的には、物質使用障害、トラウマ、PTSD、うつ病、不安、悲しみ、群発頭痛などの治療に有効となる可能性があると指摘。

また、メスカリンを含むサボテン(ペヨーテなど)の栽培を非犯罪化することは、現在絶滅の危機に瀕している植物を保護するために極めて重要であるとしています(2022年に発表された研究では、60%のサボテンが絶滅の危機にあると言われています)。

一方、この法案では未成年の使用、営利目的の販売、物質影響下での運転、公共の場での迷惑行為は引き続き禁止とすることが明記されています。

サイケデリクスの非犯罪化を目指す団体「Decriminalize Nature」のビリー・ホートン氏は市議会の賛同に感謝の意を伝え、「幻覚作用のある植物の重要性と、それが心理的・身体的な健康に役立つことを支持する研究や科学的裏付けについて、引き続き強調していきたい」と述べました。

ミシガン州ではすでにデトロイト、アナーバー、ヘーゼルパークでサイケデリクスが非犯罪化されており、これらにファンデールが4番目として続く形となりました。

Marijuana Moment「Fourth Michigan City Passes Measure To Decriminalize Psychedelics」https://www.marijuanamoment.net/fourth-michigan-city-passes-measure-to-decriminalize-psychedelics/

Detroit Metro Times「Ferndale decriminalizes magic mushrooms and other psychedelics」https://www.metrotimes.com/weed/ferndale-decriminalizes-magic-mushrooms-and-other-psychedelics-32494825

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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