米ニューヨーク州、医療用シロシビン治療の合法化法案を提出

米ニューヨーク州、医療用シロシビン治療の合法化法案を提出

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米国ニューヨーク州の州議会議員パット・バーク(Pat Burke)氏が様々な疾患の治療が行える成分「シロシビン」が含まれるマジックマッシュルームを医療目的で認める法案「A8569」を提出しました。

「PTSD、うつ病、不安症、アルコール依存症などの病気との闘いは、その人自身の生活だけでなく家族の生活にも大きな支障をきたす可能性があります。これらの精神衛生上の弊害は、健康を悪化させ、パフォーマンスの低下をもたらし、自殺率を高めます。シロシビン療法はこれらの病気の治療を行う画期的な手段です。」とバーク議員は伝えています。

また、退役軍人やファーストレスポンダー(災害や事故などの負傷者に最初に対応する人。救助隊・救急隊・消防隊・警察など)がシロシビンセンターで治療を受けられるよう200万ドル(約2億2800万円)の助成金プログラムを設立し金銭的な援助を行うとしています。

「ファーストレスポンダーの皆様は、私たちの安全と健康を守るために、日常的に潜在的なトラウマにさらされています。彼らがシロシビン治療を受けられるようにすることは、彼らの安全と健康を守るための相互理解を示すことになります」と法案のスポンサーメモに記載されています。

この法案では、保健省が栽培業者、加工業者、試験施設、研究施設、治療を受けるシロシビンセンターの認可を行うとしています。

この法案でシロシビンを利用する資格のある患者

・ガン
・多発性硬化症
・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
・自閉症
・パーキンソン病
・施術者が認定した「その他の症状」

患者のライセンスは、1年ごとに更新が必要です。(末期患者は1年間の更新の対象外)

施術者は、患者にサイケデリック・セラピーを提供するために州の保健省が提供する2時間のトレーニングコースを受ける必要があるとしています。

ニューヨークでは、地下鉄、電車、バスを運行しているMTA(Metropolitan Transportation Authority)が2021年11月17日に広告ポリシーを変更し、大麻の広告の禁止に加えてマジックマッシュルームの広告を禁止する発表を行っています。

米国では、今年シアトルやデトロイトがマジックマッシュルームを含めサイケデリクスの非犯罪化を実施。最近ではすべての薬物の非犯罪化法案がフロリダ州で提出されるなど大麻に限らない薬物改革が行われています。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。海外のヘンプ企業・医療用大麻企業に投資家として関わる。コロナ騒動を機に日本で山暮らし開始。標高1,000mの地で井戸を掘り、湧き水と共に農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。

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