ホワイトハウスと米アンチドーピング機関が大麻ルールの変更を示唆

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米国アンチ・ドーピング機関(USADA)が今回のシャカリ・リチャードソン(Sha’Carri Richardson)(21歳)選手の騒動を受け、「大麻の問題を再検討する時期に来ているかもしれない」と声明を発表。

また、ホワイトハウスのジェン・プサキ報道官が大麻に関する「ルールを見直す必要がある」ことを強調する答えをし、「米国政府は、アスリートのために声を上げ続けるが、最終的には世界アンチドーピング機関(WADA)のルールに拘束される」「今回のような悲しく厳しい件に対して、我々が選択できる場合には、異なるアプローチをとるかもしれません」と述べました。

シャカリ・リチャードソンの大麻騒動

2021年6月19日、オレゴン州で開催された女子100メートル決勝に出場したシャカリ・リチャードソン選手。(写真:Patrick Smith/Getty Images)

現在、100m走女子最速であり東京オリンピックでの金メダルが期待されていたシャカリ・リチャードソン選手。

彼女は、米国代表選考会で優勝し東京オリンピック出場が決定したものの、薬物検査で大麻成分の陽性反応が出たため資格停止処分を受け、オリンピック出場も取り消しになりました。

リチャードソン選手は、代表選考会の2日前に母が亡くなったことを知り、母の死のショックから辛い気持ちを和らげるために大麻を使用しましたと自らの言葉でインタビューに答え、「自分の行動に責任を持ちたい。自分が何をしたかを知っているし、何をすべきか、何をしてはいけないかを知っているが、それでもこの決断をした。言い訳はしない。共感も求めていません」と語りました。(インタビュー映像はこちら – 音声英語・日本語字幕なし)

彼女の告白を受け、「大麻に運動能力を高める効果はない」「大麻を合法である場所で使用して五輪出場資格を奪うのはおかしい」と批判が米国中から殺到。

3度の五輪で4個の金メダルを獲得している元短距離選手のマイケル・ジョンソンを始め、数多くのアスリート、ハリウッド俳優、政治家、著名人が現在のドーピングルールによるオリンピック資格停止に疑問を呈し、リチャードソン選手の支持を表明。

騒動は、全米で大きな議論に発展しています。

そして、ホワイトハウスでの記者会見での場でも質問に上がり、その後ジョー・バイデン大統領にも質問が行くことに。

バイデン大統領は、大麻合法化の反対派として知られていますが、「ルールは、ルール」であるが、このルールのままで良いのかは別問題と世界アンチドーピング機関(WADA)のルール変更の可能性を示唆。

その後、全米陸上競技連盟(USATF)が大麻使用についての処罰を「再考すべき」と声明を発表していました。

石井 竜馬

海外の大麻企業(栽培・加工・販売免許を保持して6年目)に投資家として関わる。コロナ騒動を機に日本で山暮らし開始。標高1,000mの地で井戸を掘り、湧き水と共に農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴19年。

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