米国看護協会、大麻看護を専門看護実践として正式に認定

9月27日、全米500万人以上の看護師を代表する組織「米国看護協会（American Nurses Association）」は、”大麻看護”を専門看護実践の1つとして正式に認定したことを発表しました。

米国看護協会のジェニファー・メンシーク・ケネディ（Jennifer Mensik Kennedy）会長はプレスリリースで「米国看護協会は大麻看護実践を専門看護として正式に認定したことを喜ばしく思います」

「この認定は医療システムに対する大麻看護の重要な役割と専門的な貢献を強調し、多様な医療環境における医療消費者のための大麻治療の統合強化を促進します」と述べています。

大麻看護とは米国大麻看護協会（ACNA）が認定していたもので、医療用大麻の使用に関する教育と指導を求める患者のケアに焦点を当てた専門看護実践のことを指します。

米国大麻看護協会はアドボカシー、協力、教育、研究、政策開発を通じて、優れた大麻看護実践を推進することを使命としています。

米国大麻看護協会のレイチェル・パーミリー（Rachel Parmelee）会長は「私たちは米国看護協会認定の専門看護として大麻看護が画期的に確立されたことに深く感謝しています。看護師は医療従事者の中で最大のグループであり、医療の枠組みを変え、伝統的な西洋医学を超えた多様なウェルネス様式を取り入れる機会を提供しています」

「大麻看護は健康な社会を支えるためにケアをナビゲートし、医療用大麻の使用に関連する偏見に対処するための専門知識と能力を必要とします」「私たちは専門看護実践と一般看護実践の両方を豊かにし、最終的には全国の患者の幸福に貢献する、永続的で変革的な変化を生み出すことを目指しています」とコメント。

”専門看護の実践範囲と実践基準、専門認定申請、集中的な実践能力における唯一の審査機関”である全米看護協会は、大麻とカンナビノイドの有効性を患者や医療従事者に知らせるための臨床研究が急務であることを支持しています。

2021年に発表した声明では、規制物質法において大麻をスケジュールⅠ（医療価値がなく乱用の危険性が高い）からスケジュールⅡ（医療価値があるが乱用の危険性が高い）の物質へと再分類することを求めています。

また、この声明の中で米国看護協会は「医療におけるカンナビノイドの使用に関連する看護師の役割と責任に対処し、カンナビノイドが疾病治療や症状管理に使用される可能性を認めている」と述べ、医療用大麻に対する肯定的な立場を明らかにしています。