【ブレイキング・バッドの舞台】ニューメキシコ州、初の商業目的の大麻ライセンス発行

ニューメキシコ州、初の商業目的の大麻ライセンス発行

- ブレイキング・バッドの舞台

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現在、アメリカ合衆国のニューメキシコ州は、嗜好用大麻・医療用大麻の両方が合法化されています。嗜好用大麻に関しては、21歳以上の成人は、2オンス(約56グラム)の大麻の所持が可能。加えて、21歳以上の成人は、1人につき6株、1世帯につき12株までを自家栽培可能です。医療用大麻に関しては、医療用大麻の疾患条件に当てはまる患者のみ、最大8オンス(約226グラム)の大麻の所持が可能。個人使用のために大麻を栽培する際には個人栽培免許の申請が必要。承認された場合、患者またはその主な介護者は、最大で16株の栽培が可能です。

アメリカで国民的ドラマの一つであるブレイキング・バッドの舞台であるニューメキシコ州は、2021年6月に嗜好用大麻が合法になりました。個人使用での大麻の栽培は合法ですが、商業目的の大麻の栽培はライセンスが必要になります。そこで、ニューメキシコ州は、このライセンスを初めてMother’s Meds社に発行しました。

Mother’s Meds社のCEOであるTony Martinez氏は、「ニューメキシコ州規制・ライセンス局が、11月1日に同社に大麻栽培事業者としてのライセンスを発行した」と声明を発表しています。

ニューメキシコ州規制・ライセンス局が2021年8月に申請受付を開始してから数時間で、400社近くが大麻栽培ライセンスの申請手続きを行いました。当局の担当者によると、開始された344件の申請のうち226件は、200本以下の大麻の栽培を許可する小規模ビジネスライセンスの申請が提出されたそうです。

現在では、1,500件以上の大麻栽培ライセンスの申請が保留されており、小規模ビジネスライセンスの申請は1,000件以上までに増えている模様です。

地元メディアによると、当局の副局長であるブレア氏は、「大麻ビジネスのライセンスを取得する人数に制限は設けられておらず、100万人のニューメキシコ州民がライセンスを取得したいと言えば、100万人にライセンスを与えるでしょう。」と述べています。

申請書を完成させるには、社会的・経済的平等計画、政府認可の身分証明書、現在のビジネスライセンス、消防検査報告書、ビジネス施設の所有権証明、所在地の図、水とエネルギーの使用計画、水の使用の権利の証明書などの提出する必要があり、非常に難しいとされております。

Taichi

大学在学中、日本に居続けることは勿体ないと感じ、オーストラリアに1年間語学留学。その際に、バックパックでニンビンに訪れ、「麻」に出会う。帰国後、日本社会に窮屈さを感じ、「麻」の本質を多くの人に知ってもらいたい思いで情報発信中。

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