ドバイを有するアラブ首長国連邦(UAE:United Arab Emirates)は薬物の所持は一切認められておらず、非常に厳しい取締法が存在していることで知られる国の一つです。
そのUAEが薬物に関する法律を改正したことを大統領ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏が11月27日に発表しました。
改正された法律によると、初犯者へ寛大な措置が取られ、刑罰よりも治療や更生に重点を置くこととなります。
今回の変更は、同国の歴史上最も大規模な法改正であるとUAEのニュースを扱うThe National Newsは報じています。
今後UAEでは、薬物関連犯罪で有罪判決を受けた場合にすぐに懲役刑とはならず、治療や教育を提供する安全な施設で社会復帰を促し、連続犯にのみ厳しく罰を科すアプローチを取ります。
また、外国人が薬物を所持・使用した場合の強制送還は廃止となり、裁判官が有罪判決を受けた人の滞在を許可するかどうかを決定できるようになります。
大麻やTHCを含む大麻製品については初めての場合、犯罪とし罰則を課すのではなく、大麻や大麻製品を没収し破棄するのみとなります。
この新しい法律は、2022年1月2日から施行されます。
薬物の緩和の他にも個人情報保護の強化、フェイクニュースへの対応など40以上の法律が含まれており、UAEが建国から半世紀を迎え観光客や投資家にとって魅力的な国際的ハブとしてのイメージを高めるための一環として法改正が行われました。