ニューヨーク州、大麻製品のパッケージをサステナブルなヘンプ由来に

ニューヨーク州、大麻製品のパッケージをサステナブルなヘンプ由来に

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服の繊維、バッグや靴の素材だけでなく紙やプラスチックの代替、更には、バイオ燃料にもなる植物、ヘンプ。最近では、ロメオ・フェラーリの車のボディにヘンプが採用されたことが話題になりました。

ヘンプは自生力が強く、除草剤や殺虫剤なども必要なくすくすく育ちます。収穫の周期も早いため、サステナブルな植物として注目を集めています。

そこで、ニューヨーク州で嗜好用大麻の小売販売を開始するにあたって、ニューヨーク州議会議員は、大麻製品が持続可能な形で包装されることを望んでおり、そのためにプラスチックを使わず、サステナブルなヘンプを使ったパッケージを奨励する法案を提出しました。

民主党のミシェル・ヒンチー上院議員は、今月初めにこの法案を提出し、大麻が合成プラスチックに代わる環境に優しい素材であることを主張しました。更にミシェル上院議員は、「ヘンプは合成樹脂に比べて環境に優しい素材であるとし、大麻のパッケージにヘンプを使用する基準を設けることで、急成長しているヘンプ市場のビジネスを支援することができる」と述べています。

この法案では、「持続可能な大麻パッケージング・インキュベーター・プログラム」を設立し、「堆肥化可能で生分解性のある大麻パッケージング素材」を作成する企業に財政的なインセンティブを与える模様です。このプログラムの参加者は、少なくとも30%以上のヘンプを含むパッケージを作る必要があります。

ミッシェル上院議員は、プレスリリースの中で、「ヘンプほど環境、農業、経済面で可能性を秘めた天然資源は他にありません。この法案は、市場を新たに作り出し、産業を活性化させ、ニューヨーク州を気候危機への対応、小規模農家の競争力強化、州北部の経済発展のために最前線に立たせるものです」と述べています。更に、「この法案は、生分解性のヘンプベースの製品の可能性を引き出す素晴らしい機会です。プラスチックの使用を削減し、農家や起業家にこのイノベーションの段階に参加する動機を与え、まだその可能性のほんの一部にも達していない産業を推進することができます。」と語っています。

私たちの使命
大麻に関する誤って植え付けられた知識を正し、救われるべき人が救われる社会にする

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私たちのビジョン
日本国内で公共的な大麻メディアサイトとなる

Taichi

大学在学中、日本に居続けることは勿体ないと感じ、オーストラリアに1年間語学留学。その際に、バックパックでニンビンに訪れ、「麻」に出会う。帰国後、日本社会に窮屈さを感じ、「麻」の本質を多くの人に知ってもらいたい思いで情報発信中。

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