フランスの元大統領フランソワ・オランド氏が嗜好用大麻合法化を支持

フランスの元大統領フランソワ・オランド氏が嗜好用大麻合法化を支持

/

2012年から2017年までフランスの大統領として同国を率いたフランソワ・オランド(François Hollande)氏がフランスのオンラインメディア「Konbini」のインタビューを受け、フランスでの嗜好用大麻合法化、販売市場の設立に賛成すると表明したインタビューが12月8日に公開されました。

Embed from Getty Images

フランソワ・オランド元フランス大統領

オランド氏は、ドイツの新政権が嗜好用大麻合法化を実現する決定をしたことを例に上げ、「大麻改革は国内だけの議論ではなく、欧州レベルで取り組むべき」と強調しました。

また、大麻の使用に賛成ではないとしながらも「公衆衛生を確保しブラックマーケットに歯止めをかけるためには非犯罪化するだけでは意味がなく、販売を禁じることで悪人の手に販売市場が渡ってしまうため、合法化しなければならないという結論に達した」としています。

現在フランスは欧州諸国の中でも大麻改革の動きが遅い国の一つであり、医療用大麻に関しても原則禁止されており、とても限定的に医療目的の研究を認めているのみです。しかし、現大統領のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏は今年4月、薬物使用に関する大規模な議論を開始することを提案しました。

ドイツが前進したことで、進みそうになかったフランスにおいてもスピードアップするかもしれません。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。ワクワクするスタートアップにシードからレイターまで投資ラウンド問わず投資したいため、起業家との出会い募集中。

Recent Articles

イギリス、ヘンプの栽培規制を緩和

4月9日、イギリス政府は経済的・環境的可能性を最大限に引き出すため、ヘンプの栽培規制を緩和することを発表。この新たな規制は2025年の栽培シーズンより施行されます。 イギリスにおいてヘン...

マラウイが高THC大麻の栽培を承認

マラウイ共和国の議会は、認可された栽培業者が輸出を目的とし、THC濃度の高い国産大麻を栽培することを承認しました。 アフリカの南東部に位置するマラウイはタバコの主要な生産国であり、国...