俳優、映画プロデューサーでありラッパーでもあるウィル・スミス(Will Smith)が今までの人生を詳細に記録した書籍『Will』を11月9日に発売することとなりました。
GQ誌が行ったインタビューによると、『Will』は、これまでで最も洗練されたウィル・スミスの個人的な物語であり、彼の子どもたちが成長する過程でもおそらく共有していない細かな詳細も含まれ、普段は警備員に囲まれながら移動をするウィル・スミスが、警備員のいないペルーに行き、10数回サイケデリクス(幻覚剤)のアヤワスカの儀式に臨んだことも記されています。
ウィル・スミスは、アヤワスカの体験に大きな影響を受け、「これは私にとって初めての自由の味でした」
「この地球上での50年以上の経験の中で、私がこれまでに経験したことのない比類なき最高の感覚である」と語ったそうです。
『Will』の著者にウィル・スミスのチームが採用したのは、販売数850万部以上のメガベストセラーとなった『The Subtle Art of Not Giving a Fuck』の著者であるマーク・マンソン(Mark Manson)氏です。マンソン氏は「私にとってこの仕事の条件の一つは、すべてがテーブルの上にある必要があるということだ」と言い、「後から担当者が来て、『あの章はダメだ』と言われても困る」と伝えました。
2人はケイマン諸島で数日間共に過ごし、お互いを知りました。そこで、「これまで本当の自分を世間から隠してきました。この本で本当の姿を人々に見せたい」とマンソン氏に語ったそうです。
ケイマン諸島への旅行の最終日には、大まかな本の章の概要をマンソン氏が見せると「Hell yeah, hell yeah!」「This is it!(これだ!)」とウィル・スミスは叫び、興奮して部屋を走り回ったといいます。
実際に本の内容を書き進めていく中で、多くの章が削除されてしまうのではと心配したマンソン氏に対し、「いいじゃないか、入れようよ」とウィル・スミスは応えました。
アヤワスカ(Ayahuasca)は、南米の熱帯雨林に生えている植物の根を他の植物と煮出してお茶として飲まれており、先住民の儀式として使用されています。
その植物の中のDMTという成分には幻覚作用があります。幻覚作用と聞くと危険なもののように感じる方もいますが、現地のシャーマンが神聖な薬として処方し、昨今では医療用途での活用の研究が始まっています。特にペルーでは国家文化遺産となっています。
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