タイ、国際医療大麻研究センターを設立

タイ、国際医療大麻研究センターを設立

/

RxLeaf World Medica社は、タイの保健省と官民一体となってInternational Medical Cannabis Research Center(国際医療大麻研究センター)を設立する覚書(MOU)を締結したことをプレスリリースで発表しました。

今回の動きは、タイが大麻生産・開発の世界の中心になるという計画の一環です。

同センターは、医療用大麻の遺伝子研究の中心となることを目指し、カナダやオランダなどの医師、研究者、専門家を集め大麻製品の研究開発を行うと同時に、医療用大麻の知識交換をすることを目的としています。

タイ副首相兼保健省大臣のアヌティン・チャーンビラクル(Anutin Charnvirakul)は、「保健省が医療用大麻と安全な治療法を推進してきました」と述べました。

研究結果によると、大麻は、がん、てんかん、多発性硬化症、神経痛など様々な病気を治療することができます。

アヌティン大臣は、COVID-19の状況がタイ経済に影響を与えていることを認めており「この状況を緩和するためには経済改革と新しい機会が必要である」と述べています。

このセンターは、経済回復を支援するための一つです。タイ政府が推進しているアジアにおける総合的な医療の中心として製品の栽培、標準化、市場の拡大、新製品への投資支援など、大麻のバリューチェーンの発展を促す計画にも合致しています。

また、医療産業は経済改革の展望にとって重要です。

世界的に市場が8.3兆ドル(約950兆円)あるのに対し、合法化された大麻市場は約125億ドル(約1兆4000億円)です。(出典:WHO and Prohibition Partners)

タイには、この挑戦を受け入れる人材と能力の両方があり、国にとって非常に大きなチャンスとなります。

メディカル&ウェルネス・ツーリズムの中心地を作ることで、統合医療や、がんや発作の患者のためにハーブから開発された製品、植物由来の化粧品や栄養補助食品を好む人々が集まります。さらに、これらの製品は飲食市場に付加価値を与え、農家も起業家も持続可能な製品を栽培し、開発することができます。

この方針に基づき、官民一体となって国際医療大麻研究センターを設立することになり、Amara Asia Company Limitedの子会社であるRxLeaf World Medica Company LimitedとMOUを締結しました。Amara社は、医療用無溶剤技術を用いた大麻栽培に関する専門知識を有しています。

詳細は、 https://amaraasia.com

Recent Articles

ブラジル最高裁、大麻の少量所持を非犯罪化

現地時間6月27日、ブラジル最高裁は個人使用目的での大麻所持に対する刑事罰を撤廃する判決を下しました。 この判決は数日以内に発効され、ブラジル国民は今後少なくとも18ヶ月間、40g以下の大...

ポーランドで医療用大麻の処方が急増中

中央ヨーロッパの国ポーランドでは医療用大麻の処方が急増しており、その影響は大麻に対する国民の認識にも及んでいます。 2024年2月の世論調査によれば、ポーランド国民の73.4%が大麻の単純所...