メリーランド州で嗜好用大麻の販売が開始

メリーランド州で嗜好用大麻の販売が開始

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7月1日、米国メリーランド州では嗜好用大麻合法化法案が発効されるとともに、州内で嗜好用大麻を購入することが可能となりました。

この日からメリーランド州に住む21歳以上の成人は、1.5オンス(約42g)までの乾燥大麻、12gまでの濃縮大麻、THC750mg未満の大麻製品(所持製品全ての総量)の個人所持、最大2株までの大麻の個人栽培が可能となりました。ただし、公共の場における大麻の消費は禁止のままとなっており、見つかれば罰金刑が課されます。

既存の医療用大麻販売店は、手数料を支払うことで嗜好用大麻の販売も可能となる「デュアルライセンス」へと変更することができ、6月28日時点で95の店舗がこのプロセスを完了。

7月1日から嗜好用大麻を販売した店舗には、大麻製品を購入するために訪れた客で行列ができたところもあれば、そこまで人が集まらなかったところもありました。

「ライズ・ディスペンサリー(RISE Dispensary)」のシルバースプリング店では、オープンする前から行列ができ、これらの客をもてなすために、レゲエバンドがビル・ウィザーズの「Lovely Day」やアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「September」を演奏。

同店舗の警備員を務めていたカイリー・メイビリー(Khiry Mayberry)氏は「Washington Post」に対し、母親が数年前から運動障害や痛みに医療用大麻を役立ており、「アクセスできるというのは、本当に安心で穏やかな気持ちになります」と語りました。

ライズ・ディスペンサリーのCEOであるベン・コヴラー(Ben Kovlar)氏は「WUSA9」や「Forbes」のインタビューに対し、「これ(大麻)は真新しい製品ではありません。圧倒的に多くの人が今までにこれを試し、使用したことがあります。そして、みんな『今までよりも簡単で、清潔で、良いものだと分かるから、この製品を信頼できる』と言ってくれます」

「アメリカ人の3人に2人以上が、成人用(嗜好用)大麻の合法化を支持しています。私たちがメリーランド州で見たこと、そして私たちが全米で見ていることは、アメリカ人が自分たちの健康のために大麻を選んでいるということです」と発言。

他にも、「コロンビア・ケア(Columbia Care)」の副社長ヴォリー・ヘイハースト(Volley Hayhurst)氏は「米国メリーランド州の消費者にとっては、合法的に大麻から救済を受け、タイレノール(解熱鎮痛薬)や市販薬と同じように店に入って買うことができるのは、素晴らしいことです」「酒屋に行ってクラフトビールを買うのと同じようなものです」と述べました。

ボルチモアの「Culta」と「Releaf Shop」、ティモニアムの「Curio Far and Dotter」でも、開店前から大麻を求める人々による長蛇の列が見られました。

「Releaf Shop」のCEOであるコナー・ウェルトン(Connor Whelton)氏は「WBAL-TV 11 News」の取材に対し、「スタッフを増やし、製品を追加し、セキュリティを強化し、安全な受け取り窓口を設けました」とコメント。

「Culta」のCEOアリソン・シーゲル(Allison Siegel)氏は「これまでこの植物に価値を見出しながら、(医療用大麻を購入するための)メディカルカードを持たず、安全に購入する方法がなかった人々が、今ではそれができるようになっているというのは、重要なことだと思います」と語りました。

ライズ・ディスペンサリーを含め、これらの店舗に訪れた購入客からは、以下のような声が聞かれました。

「(大麻は)リラックスし、痛みを乗り越え、人生に対処し、人生をもう少し楽しくするのを助けてくれるんだ」(Kirk Palmer氏)

「(大麻を購入するために)カリフォルニア州とコロラド州に行っていたけど、ついにメリーランド州で買えるようになって良かった。ここまで長かったよ」(Eric Ford氏)

「興奮してるよ。大麻は私の人生を職業的にも個人的にも変え、健康状態をも変えてくれた。そして、他のみんなにもそれを体験してもらう準備ができている」(Ariana Foote氏)

「禁止は終わった」(Jerry Conaway氏)

「歴史的な出来事だよ」(Justin Cease氏)

「今日は仲介者を挟むことなく、直接(店に)入り、必要な助けを得ることができて嬉しい」(Ronald氏)

これらに先駆けて、メリーランド州大麻管理局(Maryland Cannabis Administration)の臨時局長であるウィル・ティルバーグ(Will Tilburg)氏はプレスリリースで「メリーランド州大麻管理局は、我々の業界パートナーと協力し、7月1日からメリーランド州の成人に、より安全で合法的な検査済みの大麻を提供できることに興奮しています」「私たちは成人に対し、新法の条件と安全で責任ある大麻の消費について情報を得ることを奨励します」とコメント。

副局長のドーン・バーコウィッツ(Dawn Berkowitz)氏は「管理局は、十分な情報を得た上で責任を持って安全に大麻を使用することを奨励するため、一般市民や消費者向けの教育資料を作成し、今後数週間から数ヶ月の間にキャンペーンを展開していく予定です」

「 全ての調剤薬局は、特に新規または初心者の消費者に役立つ店頭教育資料を受け取っています。(店頭には)法律の概要を説明し、新規の消費者に対しては低用量で始め、ゆっくり使用するように促すポスターが掲示されます」と述べています。

なお、メリーランド州では7月1日より、警察が大麻のにおいや所持のみを根拠として州民を捜索できなくなるとともに、保護者による大麻使用が基本的にネグレクト(育児放棄)とみなされなくなっています

Marijuana Moment「Maryland Marijuana Legalization Law Officially Takes Effect As Adult-Use Sales Launch」https://www.marijuanamoment.net/maryland-marijuana-legalization-law-officially-takes-effect-as-adult-use-sales-launch/

WUSA9「Lines down the block to buy marijuana as recreational use is legalized in Maryland」https://www.wusa9.com/article/news/local/maryland/recreational-marijuana-use-legalized-maryland-dispensaries-open/65-1ccb2de7-ef38-4177-8251-bf8449d1e136

The Washington Post「People line up as recreational marijuana becomes legal in Maryland」https://www.washingtonpost.com/dc-md-va/2023/07/01/recreational-marijuana-legal-maryland/

WBAL TV「Maryland sees long lines on first day of legal recreational cannabis sales」https://www.wbaltv.com/article/maryland-first-day-legal-recreational-cannabis-sales/44407554

Forbes「Maryland Launches Legal Sales Of Recreational Marijuana」https://www.forbes.com/sites/ajherrington/2023/07/03/maryland-launches-legal-sales-of-recreational-marijuana/

廣橋 大

麻マガジンライター。看護師国家資格保有者。2021年より大麻の情報発信に携わる。

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