King of Popと呼ばれたマイケル・ジャクソンですが、現在リル・ナズ・エックス(Lil Nas X)がNew king of Popであると言われ始めています。
リル・ナズ・エックスとは、世界中から数多くの注目を浴びている1999年生まれの22歳のアーティストであり、デビュー曲「Old Town Road」は、全米シングルチャート19週連続1位の新記録を樹立しギネス記録を更新。そして、グラミー賞2冠など世界中の賞を数多く獲得。
今年3月に発売した本名(モンテロ・ラマー・ヒル(Montero Lamar Hill))が曲名に付けられている「Montero (Call Me By Your Name)」は、全米シングルチャート・ストリーミングチャート1位、グローバルチャートでは5週1位と男性ソロアーティストとしての新記録を樹立。
今や世界で最もストリーミングされているアーティストの一人です。現在、Spotifyでの月間リスナー数は約6,500万人。最新のアルバムは発売から1ヶ月も経たないうちにSpotifyでのストリーミング回数が20億回に達しようとしています。
そんなスーパースターへの階段を急速に駆け上がっているリル・ナズ・エックスは、「The Wall Street Journal(ウォールストリートジャーナル)」のインタビューの中で「Montero」はマジックマッシュルームを使用し、得たインスピレーションから作られた曲であることを明かしました。ウォールストリートジャーナルは、リル・ナズ・エックスのことをNew King of Popと呼んでいます。
リル・ナズ・エックスの友人であり、最も信頼しているプロデューサーにデンゼル・バティスト(Denzel Baptiste)とデビッド・バイラル(David Biral)がいます。彼らは、「Take a Daytrip」という名で知られています。
パンデミックの間、リル・ナズ・エックスはカリフォルニアでAirbnbを利用しTake a Daytripと共に制作活動をしていました。
その過程で、サイケデリクス(幻覚剤)の一種であるマジックマッシュルームを初めて摂取したことが重要な瞬間だったとインタビュー内で語っています。
Take a Daytripの2人はシラフでそばに座り、一日中リル・ナズ・エックスと話し、時折プールやホットタブに浸かり、音楽の制作はせず、ただ人生を振り返りました。
リル・ナズ・エックスは、「長引く自意識の数々を押し通すことができ、心を開くことができた」と語り、この旅を気に入ったと答えています。
また、リル・ナズ・エックスはゲイであることを公言するだけでなく、男性との露骨な性的表現を歌詞に含めたり、全裸の男性を多く登場させたミュージックビデオを公開するなど物議を醸すことも多くありますが、彼のSNSでの対応を見ていると物議を醸すことが大好きなようです。
マジックマッシュルームによってインスピレーションを受けた「Montero (Call Me By Your Name)」のミュージック・ビデオも過激な描写があり、11月3日時点で3億8000万回再生されいるYouTubeでは932万の高評価に対し、119万の低評価が付くなど様々な角度でバズっています。
大麻やサイケデリクスを肯定し、やること、成すこと、全てがバズっているリル・ナズ・エックスが今後どんな存在になっていくのか楽しみです。