ドイツ大麻産業協会(BvCW)がドイツ保健省から入手したデータによると、2021年上半期にドイツに輸入された医療用大麻の花は約9トン(8966.6kg)で、2020年上半期の約5トン(4946.3kg)から80%以上増加したことをプレスリリースで発表しました。
また、現在ドイツの医療用大麻は17カ国から輸入されており、そのうち9カ国は欧州からの輸入となっています。
元国会議員のウィーランド・シンネンブルグ(Wieland Schinnenburg)博士からドイツ保健省への要請によって今回のデータが判明しましたが、シンネンブルグ博士はドイツ大麻産業協会(BvCW)に「ドイツは医療用大麻の需要の増加を輸入でカバーしています。輸入によって外国の大麻生産者は利益を得ますがドイツ経済は利益を得ません。なぜドイツ企業が栽培市場、輸出市場に参加しないのか理解ができません。これ以上輸入品に頼るのではなく”Made in Germany”の大麻が必要なのです。 ドイツ企業を強化し、大麻栽培を年間100トンまで拡大する必要があります。」と述べています。
ドイツ大麻産業協会(BvCW)の代表取締役ユルゲン・ノイマイヤー(Jürgen Neumeyer)氏はこのデータを見て、「ドイツは取り残されてはいけません。輸入量の大幅な増加は、ドイツにおける医療用大麻のニーズの高まりを示しています。年間2,600kgのドイツ国内栽培計画のうち、私たちが知る限り2021年上半期に実現したのは約50kgに過ぎません。この状況の中で、輸入業者は特に喜んでいます。」と述べ、ドイツ国内の大麻栽培を発展させる必要があると指摘しています。
ドイツ連邦医薬品医療機器庁(BfArM)は、3社に国内栽培の許可を出しており、ティルレイ社(Tilray, Inc.)の完全子会社であるドイツのAphria RX GmbHが今年7月にドイツ国内で栽培した医療用大麻の初めての出荷を行いました。