FDAがCBD等大麻製品の安全性を知るためにオンライン上を監視する
ワシントンD.C. - 米国連邦機関であるFDA(米国食品医薬品局)

FDAがCBD等大麻製品の安全性を知るためにオンライン上を監視する

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FDA(米国食品医薬品局)は、CBDなどの大麻由来製品の使用による公衆衛生上の問題を深く理解するための「大麻由来製品データ加速化プラン」をFDAホームページで発表しました。

FDAは、「大麻由来製品(CDP:Cannabis-derived products)やその他の新たな物質は、FDAの中核的な責任の一つです。ヒト用・動物用医薬品、ヒト用・動物用食品、栄養補助食品、化粧品などの製品が安全基準と品質基準を確実に満たすことで公衆衛生を守るという点において、課題を抱えています。国民の健康を守るために、FDAは大麻由来製品を含むFDA規制製品に関連する潜在的な安全性の問題や有害事象に関する確かな情報を必要としています。」と述べています。

「FDAによる評価や承認を受けていないにも関わらず、メーカーによっては治療や医療用途を謳って販売しており、根拠のない治療効果を謳ったFDA未承認製品を販売することは連邦法に違反するだけでなく、安全性や効果が証明されておらず消費者を危険にさらすことになります。また、多くの大麻由来製品は食品添加物に関する様々な法規制にも違反するなど他にも様々な形で連邦食品・医薬品・化粧品法に違反しています。」とも述べ、大麻由来製品データ加速化プラン(DAP:Data Acceleration Plan)と称した計画では、Reddit(掲示板サイト)への消費者の投稿などを含めオンライン上のコンテンツを監視することで従来のシステムでは把握できない問題を特定するとしています。

Cannabis-Derived-Products-Data-Acceleration-Plan
大麻由来製品データ加速化プラン(PDF:英文)

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。ワクワクするスタートアップにシードからレイターまで投資ラウンド問わず投資したいため、起業家との出会い募集中。

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