「日米の差」大麻使用の十両貴源治がクビ(懲戒解雇)に

貴源治

日本相撲協会は7月30日、臨時の理事会を開き、大麻の使用が判明し謹慎していた十両の貴源治関(本名・上山賢)を懲戒解雇処分としました。

7月17日に大相撲名古屋場所が開催されていた愛知県内で大麻たばこを使用し、19日の薬物検査(尿検査)で陽性の反応が出ていました。

日本の大麻取締法では、大麻の使用は取り締まりの対象ではありませんが、日本相撲協会の薬物規定では使用を禁止しており、違反した場合は原則、解雇処分とすることが定められています。

しかし、古来から日本は、神事に大麻を欠かさず使用しており、元々スポーツではなく神事としての意味合いも強かった相撲は、横綱の綱を今も変わらず大麻を使用し丁寧に作っています。横綱の綱という大麻を目指して精進していたら、大麻によって解雇されるという結果となってしまいました。

2021年6月19日、オレゴン州で開催された女子100メートル決勝に出場したシャカリ・リチャードソン選手。(写真:Patrick Smith/Getty Images)

日米の差

全米女子陸上100m走最速であり東京オリンピックでの金メダルが期待されていたシャカリ・リチャードソン(Sha’Carri Richardson)選手は6月19日に行われた米国代表選考会で優勝し東京オリンピック出場が決定した後に、大麻の陽性反応によってオリンピック出場が取り消しになっていました。

その後、米国では「大麻に運動能力を高める効果はない」「大麻を禁じているルールこそがおかしい」と批判が殺到し、SNSなどで多くの議論がされました。

3度の五輪で4個の金メダルを獲得している元短距離選手のマイケル・ジョンソンら数多くのアスリートがリチャードソン選手の支持を表明。また、ハリウッド俳優、政治家ら著名人も現在のドーピングルールによるオリンピック資格停止に疑問を呈しました。

ホワイトハウスの報道官やバイデン大統領にまで彼女の大麻使用によるオリンピック出場取り消しの質問は及び、バイデン大統領が「ルールはルールである。しかし、そのルールがこのままで良いかは別である。」と大麻反対派であるバイデン大統領が言及するほどの騒動となりました。

 

第二次世界大戦後、大麻取締法はアメリカからの強い圧力によって無理矢理作られた法律ということが分かっています。

1948年の大麻取締法制定後の1953年の記録でも3万7000軒の大麻農家がいた程に、日本と大麻は元々深い関わりを持っていました。

現在は、横綱の綱を始め天皇家の儀式や神事で使用するために30軒程の大麻農家が特別に許可を得て栽培を継続しています。

大麻を禁じた張本人である米国は「選手ではなく、ルールの存在がおかしいのでは?」という論調になっていますが、日本ではルールを考え直すという話には全くなっていない状況です。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。海外のヘンプ企業・医療用大麻企業に投資家として関わる。コロナ騒動を機に日本で山暮らし開始。標高1,000mの地で井戸を掘り、湧き水と共に農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。

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