コスタリカ憲法裁判所が医療用大麻・産業用大麻の合法化法案を承認
コスタリカの世界遺産「グアナカステ保全地域」

コスタリカ憲法裁判所が医療用大麻・産業用大麻の合法化法案を承認

/

コスタリカ議会では、今年10月に医療用大麻と産業用大麻を合法化するための法案の投票が行われ、賛成多数で可決されました。

法案が制定されるには、2回目の審議・投票、カルロス・アルバラド(Carlos Alvarado)大統領の署名が必要です。

しかし、10人の国会議員からなるグループが法案の成立を引き延ばすことを目的に、この法案を2回目の審議に進めずに最高裁判所の憲法裁判所に送るという異例の事態が起きました。

12月1日、コスタリカの憲法裁判所(通称「サラ4(Sala IV)」)は、今回の大麻に関する法案に、違憲性の欠陥はなく、法改正を妨げるべき事実はないと判断し発表。Qcostarica等のコスタリカ国内の様々なメディアが伝えています。

これにより、コスタリカでの医療用大麻と産業用大麻を認める法案は議会で2回目の審議と投票に向かうことになります。

人口500万人の中米の国コスタリカは北はカリブ海、南は太平洋の両方の海に囲まれ、熱帯雨林が国の大部分を占め、国土の総面積の1/4以上が国立公園・自然保護区に指定されています。人里離れた生活を求める人々や生物多様性に惹かれる人々、エコツーリズムを求める人々に愛されています。

この国で医療用大麻が解禁となり、医療ツーリズムが解禁となれば多くの雇用や収入がもたらされ、世界でも有数の医療用大麻バカンス国の一つになると見られています。

中米の国では、今年10月に初めて医療用大麻がパナマで解禁となっています。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。ワクワクするスタートアップにシードからレイターまで投資ラウンド問わず投資したいため、起業家との出会い募集中。

Recent Articles

ブラジル最高裁、大麻の少量所持を非犯罪化

現地時間6月27日、ブラジル最高裁は個人使用目的での大麻所持に対する刑事罰を撤廃する判決を下しました。 この判決は数日以内に発効され、ブラジル国民は今後少なくとも18ヶ月間、40g以下の大...

ポーランドで医療用大麻の処方が急増中

中央ヨーロッパの国ポーランドでは医療用大麻の処方が急増しており、その影響は大麻に対する国民の認識にも及んでいます。 2024年2月の世論調査によれば、ポーランド国民の73.4%が大麻の単純所...