中米コスタリカのロドリゴ・チャベス大統領は、政権発足後100日目の記念式典でスピーチを行いました。
その中で、嗜好目的の大麻の合法化は同国にとって次のステップであり、政権はそれに向かって推進していく意思があると述べました。
チャベス大統領は、先日行われた大統領選挙の時から公約として嗜好目的の大麻の合法化を掲げており、今回のこの動きも予想された動きと言えます。
また、チャベス大統領はこのスピーチの中で、今回の決定には科学的な根拠があると述べており、カナダやアメリカ、ウルグアイ、ヨーロッパのいくつかの国など大麻解禁によって良い結果を得た数カ国の事例を挙げ説明しました。
しかし、昨年2021年にエンリケ・サンチェス元議員が嗜好目的の大麻の使用を非犯罪化しようとした時、議員たちの支持を得る事ができなかった事もあり、このプロジェクトを承認させることは簡単ではないだろうと述べています。
また2度の大統領選に敗れている新共和党のファブリシオ・アルバラード党首は、すでにこの法案に反対する事を示唆しています。
その他の政党は非犯罪化に賛成の意向を見せており、オープンで透明性のある議論が行われることを望んでいます。キリスト教社会連合党の代表であるダニエル・ロハス議員は、「会派で議論し深く分析しなければならない問題だ」と断言しつつ、賛成であることを明言しました。
また進歩自由党のジョハナ・オバンドー議員も「各省庁との連携など、我々はこの提案を様々な観点から分析する必要があるが、十分に実現可能なプロジェクトである。すでに幾つかの先進国では良い結果を出しており、我が国でもオープンに議論する事が必要だ。」と述べています。
コスタリカでは今年3月に医療目的及び産業目的での大麻の合法化が承認されており、それらを運用する準備が整った事も今回のスピーチの中で明らかにしています。
source Tico Times