アルゼンチン、大麻産業強化のために政府機関を発足 輸出に大きな期待

アルゼンチン、大麻産業強化のために政府機関を発足 輸出に大きな期待

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カタールで行われた2022 FIFAワールドカップで優勝を果たした南米の国、アルゼンチン。

アルゼンチン政府は1月25日、医療用大麻や産業用大麻の産業を強化するための新たな連邦政府機関である大麻産業規制庁「ARICCAME(Agencia Regulatoria de la Industria del Cáñamo y del Cannabis Medicinal)」を正式に発足させました。

アルゼンチンのセルジオ・マッサ(Sergio Massa)経済大臣は、発足会見の中で「これは、アルゼンチンが世界の巨大な需要に基づき、産業輸出の面で新しい道を歩み始めるための扉を開くものです」と述べました。

南米にとっての新しい雇用と収入をもたらす産業の輸出を生み出すことが期待されています。

同庁を率いるフランシスコ・エチャレン(Francisco Echarren)氏は「新しい産業を立ち上げるだけでなく、生活の質を向上させる製品を何百万人ものアルゼンチン人に提供するという大きな挑戦が待っています。」と述べています。

アルゼンチンでは、2017年に医療用大麻が合法化され、連邦政府が研究・治療目的で大麻を栽培することが可能になりました。2020年にはライセンス保持者に限り医療用大麻の自宅での栽培を合法化し、薬局が大麻由来の製品を販売することが認められ、保険会社には処方箋のある患者には大麻由来の医薬品を適用するよう命じられています。

また、アルゼンチンの領土面積は、南米ではブラジルに次いで2番目に大きく、世界全体でも第8位となっています。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。ワクワクするスタートアップにシードからレイターまで投資ラウンド問わず投資したいため、起業家との出会い募集中。

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