コネチカット州は、6月17日、マリファナの嗜好使用(嗜好用大麻)を認める法案を可決。
同州議会は、これまで医療目的での使用に限定していた大麻政策を拡大。
「ニクソン大統領が麻薬戦争を宣言してから50年目の今、成人の大麻使用を合法化し、麻薬戦争がもたらした不正に対処する法案が最終的に可決されたことは適切である」
「大麻戦争は、その核心が黒人のコミュニティの人々に対する戦争であり、私たちの州に不公平と格差の拡大をもたらしただけでなく、公衆の健康と安全をほとんどを守ることができませんでした。」とコネチカット州知事のネッド・ラモント氏は6月17日に声明を発表。
法案の可決に尽力したネッド・ラモント州知事は、この法案に署名する予定です。
法案は、2021年7月1日に発効予定で、7月1日以降、21歳以上の成人は、嗜好目的のマリファナを合法的に購入・所持することができます。所持の上限は、1.5オンス(約42グラム)またはそれに相当する濃縮大麻が上限で、5オンス(約141グラム)の大麻またはそれに相当する濃縮大麻を鍵付きの容器に入れて自宅で保管することが認められています。
小売店での販売開始は2022年5月の予定です。また、嗜好用大麻を栽培するには、2023年まで待つ必要があります。一方、医療用として許可された患者の自家栽培は、早ければ今年の10月から開始されます。
ラモント州知事は、2022年5月に開始される嗜好用大麻販売プログラムによる売上が、2023年度までに約3,360万ドルの税収になると試算した収益予測を発表しており、2026年度には9,700万ドルにまで膨れ上がるとしています。
また、2000年1月から2015年9月15日までの間に下された、4オンス(約113グラム)以下の所持に基づく大麻所持犯罪の有罪判決を抹消することと、雇用者が大麻検査で陽性であったことのみを理由に労働者に対して不利益な措置を取ることを禁止することも法案に規定されています。
また、この法案には、大麻販売税収入と大麻事業免許を、麻薬戦争の影響を受けた地域に住む低所得者に割り当てることを規定しており、この条項の詳細は、最終投票までの数日間で問題となっていました。