イタリア、自宅での大麻栽培を合法化

イタリア、自宅での大麻栽培を合法化

/

イタリアでは9月8日、イタリア議会での投票により大麻改革案が承認されイタリア国内の様々なメディアが報じています。

今回の法改正によって、個人使用目的で4株までの大麻を自宅で栽培することが可能となります。

個人使用目的の自宅での大麻栽培を法律によって認めたのは、ヨーロッパでは初めてのことです。

また、罰則について多くの変更が加えられており、軽微な違反では刑は軽くなり、その他の違反では刑は重くなりました。例えば、大麻の売買に関する罰則は強化され、最高刑は6年から10年に引き上げられています。

 

法律の穴を利用した観賞用大麻、カンナビスライト

イタリアでは2016年、海外から小麦を輸入する大企業との競争でダメージを受けた小麦栽培農家の代替手段を提供するために、EU認証済みの種を使用したTHC0.2%以下の産業用大麻(ヘンプ)栽培の認可制度を撤廃し自由に栽培が可能になりました。

また、同年の法改正によってTHC含有量0.2%を超えても0.6%以下の場合は栽培者には責任はないこととなりました。

食品にヘンプを使用する場合には、ヘンプの種子のみ使用が認められており花や葉などは認められていません。

しかし、大麻の花の販売を法律で規制していないこともあり、THC含有量0.6%以下の大麻の花を観賞用大麻「通称カンナビス・ライト(Cannabis Light)」として販売する業者が爆発的に増えています。

法律に基づいて、大麻の花をくだいたり、吸ったり、食べたりしてはいけないので、パッケージには注意書きを添えて販売されています。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。ワクワクするスタートアップにシードからレイターまで投資ラウンド問わず投資したいため、起業家との出会い募集中。

Recent Articles

モロッコ、合法大麻製品の公式ロゴを発表

モロッコ政府は4月発行の官報において、合法大麻製品の公式ロゴを発表しました。 大麻のシンボルをモロッコ国旗と同様の赤色で縁取り、その下に「CANNABIS」と表記したこのロゴは、国外に輸出...

イギリス、ヘンプの栽培規制を緩和

4月9日、イギリス政府は経済的・環境的可能性を最大限に引き出すため、ヘンプの栽培規制を緩和することを発表。この新たな規制は2025年の栽培シーズンより施行されます。 イギリスにおいてヘン...

マラウイが高THC大麻の栽培を承認

マラウイ共和国の議会は、認可された栽培業者が輸出を目的とし、THC濃度の高い国産大麻を栽培することを承認しました。 アフリカの南東部に位置するマラウイはタバコの主要な生産国であり、国...