米オクラホマ州が医療用大麻市場の中心地である理由

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大麻業界以外の人は、アメリカで最も自由な医療大麻市場が、カリフォルニアでもコロラドでもオレゴンでもなく、政治的に保守的なオクラホマ州であることに驚くかもしれません。

2018年6月に住民投票によって、オクラホマ州は医療用大麻を合法化。その2ヶ月月後にオクラホマ州の規制当局は、ビジネスライセンスの申請受付開始をし、2018年12月には900件近い薬局が販売開始という早いスケジュールかつ多数の事業者が参加しました。現在、オクラホマ州の大麻ビジネスはとても好調であり、2,000以上の大麻薬局があり、これは全米で最も多い数となっています。

 

オクラホマ州の大麻市場が爆速で拡大している理由

医療用大麻ライセンスが格安であり、上限がない

他の州では申請に何十万ドルの費用がかかることもありますが、オクラホマ州ではビジネスライセンスを取得する際の申請料は2,500ドルです。

参入障壁の低さから小規模事業者が数多く存在しています。中小企業にチャンスを与え、自由に大麻起業ができる夢のような州は他にありません。

さらに、他の州と比較して不動産価格が安いこともあり、全米から大麻関連会社の起業家が集まっています。完全なオーナーとして事業を行うためには居住権が必要ですが、居住権を得るまでには2年しかかかりません。州外の人の場合でも医療大麻企業の25%まで所有することができます。

2021年6月1日現在、オクラホマ州には11,636の医療大麻事業者が存在しています。(2020年6月:9,266)

栽培業者7,850社
販売薬局2,264店
加工業者 1,402社
その他輸送業者、検査機関など120社

 

医療大麻患者の疾患条件の制限がない

オクラホマ州に登録されている医療大麻患者は36万9,247人。介護者は2,255人。

この患者人数は、州人口の約10%です。週人口の1/10もの人が医療大麻患者資格を得られる理由は、疾患条件制限がないからです。すりむいただけでも、何か調子悪いなと感じただけでも、どんな些細なことでも医療大麻患者になることが可能です。

 

大麻喫煙可能な環境

公道でも、喫煙可能なバーでも、タバコを合法的に摂取できる場所であれば、医療大麻の喫煙やベイプの使用が認められています。

 

オクラホマ州に自由な大麻市場が出来た経緯

通常11月に行われる住民投票を当時の保守的なメアリー・ファリン州知事が投票率が下がることを見込んで6月に実施。

すると、思惑に反して医療用大麻は賛成多数で合法化決定。(この時に提出されていた法案はとても自由なもの)

議員たちが11月の総選挙に向けて忙しく、法案を練り直し修正を行うための臨時議会が開かれず。(住民投票によって合法化決定後、ライセンスの上限や申請条件、医療条件の設定、その他の制限など、規制当局が介入し修正し決定していくことが一般的)

現在のオクラホマ州の自由な大麻市場が出来上がりました。

日本人に向けた外務省からの注意喚起

日本では、大麻取締法において、大麻の所持・譲受(購入を含む)等については違法とされ、処罰の対象となっています。この規定は日本国内のみならず、海外において行われた場合であっても適用されることがあり、在留邦人や日本人旅行客におかれましては、これら日本の法律を遵守の上、日本国外であっても大麻に手を出さないように十分注意願います。

石井 竜馬

海外の大麻企業(栽培・加工・販売免許を保持して6年目)に投資家として関わる。コロナ騒動を機に日本で山暮らし開始。標高1,000mの地で井戸を掘り、湧き水と共に農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴19年。

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