現地時間5月28日、米国デラウェア州のジョン・カーニー(John Carney)州知事は州内の医療用大麻プログラムを大幅に拡大する法案に署名しました。
デラウェア州は2011年に医療用大麻を合法化。これにより、特定の病状を有するデラウェア州民は医師の処方の下、医療用大麻を利用することが可能となりました。
今回施行される法案「HB285」では、医療用大麻の適用症についての項目が削除され、医師は全ての病状に対し医療用大麻を処方できるようになります。さらに、65歳以上の患者であれば、医師から推薦を受けることなく、医療用大麻小売店で大麻を購入することも可能となります。
他にも、医療用大麻治療を受けるための患者登録カードの有効期限はこれまで1年間とされていましたが、2年または3年間を有効期限とする登録カードも発行できるようになります。加えて、末期の状態にある患者に関しては、有効期限が無期限のカードを取得する権限も与えられるようになります。
なお、デラウェア州におけるこれらの特権は、州外の医療用大麻患者においても適用されます。
今回の医療用大麻プログラムの大幅な拡大は、昨年州内において嗜好用大麻が合法化されたことを受けて行われました。デラウェア州では現在、嗜好用大麻の所持や自家栽培は合法化されていますが、大麻の販売に関してはまだ開始されていません。
規制当局は5月始めに嗜好用大麻市場の確立に向けた規制案を発表しており、6月3日までパブリックコメントを募集しています。規制当局によれば、嗜好用大麻の販売は2025年3月に開始される予定となっています。
一方、下院の委員会では最近、既存の医療用大麻事業者による嗜好用大麻の販売を認めることで、予定よりも早く州内で嗜好用大麻の販売を可能にする法案が承認されました。
Marijuana Moment「Delaware Governor Signs Bill To Expand Medical Marijuana Access By Letting Doctors Recommend It For Any Condition」https://www.marijuanamoment.net/delaware-governor-signs-bill-to-expand-medical-marijuana-access-by-letting-doctors-recommend-it-for-any-condition/
Delaware General Assembly「House Bill 285」https://legis.delaware.gov/BillDetail?legislationId=140809
MJBizDaily「Delaware releases proposed regulations for adult-use marijuana sales」https://mjbizdaily.com/delaware-releases-proposed-regulations-for-adult-use-marijuana-sales/
Marijuana Moment「Delaware Lawmakers Approve Bill To Launch Recreational Marijuana Sales Early Through Existing Medical Cannabis Dispensaries」https://www.marijuanamoment.net/delaware-lawmakers-approve-bill-to-launch-recreational-marijuana-sales-early-through-existing-medical-cannabis-dispensaries/