世界の多くの国で健康や美容のためのヘンプ製品が店頭に並び、ヘンプはトレンドの中心にもなっています。
そのトレンドの波は日本にも波及しており、ヘンプシード、ヘンプオイル、CBDなどを見たり聞いたりすることも増えたのではないでしょうか?
日本では、「ヘンプは良いもの」で「マリファナは悪いもの」と捉えられていることもあったり、ヘンプとマリファナは違う植物だと認識されている方もいらっしゃるようです。
ヘンプとマリファナの違いは何か?について、解説していきます。
ヘンプとマリファナの違い
ヘンプとマリファナは、どちらもアサ科アサ属に分類される、大麻(学名:カンナビス・サティバ・エル)と呼ばれる植物のことです。
違いは、大麻に含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の一つ、「THCの量」です。THCは、昨今医療効果など様々なことが分かってきており合法な国や地域では医療大麻としてTHCを治療に使用していますが、人が「ハイな気分」になる精神活性成分のことです。日本では、嗜好用、医療用、どちらも厳しく規制されています。
主に大麻合法国において、THCの量によって、名称が定められ始めました。「ヘンプの定義」は、実は各国によって違っており”ヨーロッパではTHC0.2%以下“、”アメリカ・カナダではTHC0.3%以下”の大麻をヘンプと定義し、「産業用ヘンプ」とも呼ばれています。
国ごとに規程されたTHCの量以上の大麻のことを「マリファナ」と呼んでいます。日本においては、THCの量の定めが法律にないため、現時点では法律上のヘンプの定義は存在していません。
植物としては、どちらも区別はありませんが、法律的に区別されています。現在の世界各国の合法化に伴って、娯楽や薬用として、繊維などとしてと分けて管理するためには名称を分けることは必要なのかもしれません。