CNNの医療担当チーフ記者が大麻反対から賛成に変わった自身の考えについて語る

CNNの医療担当チーフ記者が大麻反対から賛成に変わった自身の考えについて語る

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米国のニュースチャンネルCNNで医療担当のチーフ記者を務めるサンジェイ・グプタ(Sanjay Gupta)氏が今週水曜日にアメリカの人気番組「Joe Rogan Experience」 に出演し、大麻について反対から賛成に変わった自身の考えについて語りました。

当初、大麻について調べていた際には、米国の研究ではほとんどの研究が有害性に焦点を当てており、中毒性、大麻を入り口にハードドラッグに手を出すゲートウェイドラッグ理論など、非常に偏ったデータばかりであり、目線を変えて見てみると資金提供を受けている研究のほとんどは有害性を調べるためにデザインされていることが分かったと語っています。

そのため、グプタ氏は真実を知るために他国のデータを探し、その後、大麻は悪いものというイメージは覆ったと語っています。

ジョー・ローガン(Joe Rogan)は、グプタ氏に「あなたがこのように意見を変えたことを本当に尊敬しています」と述べました。

また、「あなたが最初に大麻について話したとき、大麻には医学的な効果がなく、有害な薬物であるかのように話していました。多くの人は自身の考えを公に宣言すると、確証バイアスによって最初の立場を確認するための行動をしてしまいます。」「あなたはそれをしなかった。正直に知ろうとしている、本物の思考の持ち主だ」と語りました。

Joe Rogan Experience(YouTube:英語)

Joe Rogan Experience(YouTube:英語)

グプタ氏は、自身が所属するメディアCNNでも「Why I changed my mind on weed(なぜ私は大麻に対する考えを変えたのか)」という大胆な記事を以下のように2013年に公開しています。

私は、CNNで「Weed」というドキュメンタリー番組を1年間制作してきました。Weedというタイトルのため軽く聞こえるかもしれませんが、内容はそうではありません。私は世界中を旅して、医療関係者、専門家、栽培者、患者にインタビューし、その結果、驚くべきことを発見しました。

CNNの「Weed」の制作を始めるずっと前から、アメリカの大麻に関する科学的な文献を地道に調べていましたが、それらは感心できるものではありませんでした。

5年前の論文を読んでも、医療用大麻を肯定するのは難しく、2009年にTIME誌に「Why I would Vote No on Pot(私が大麻にNoと投票する理由)」と題して記事を書きましたが、この内容について謝罪をします。謝罪するのは、私が今まで十分に見ていなかったからです。他国の小規模な研究所が行っている素晴らしい研究論文に目を通さず、大麻で症状が改善した患者の声に耳を傾けていませんでした。大麻で症状が改善したという患者の声を無視し、目立ちたがり屋の麻薬常用者と一緒にしていました。DEA(麻薬取締局)が大麻をスケジュール1に指定したのは、きちんとした科学的根拠があるからだと勘違いしていました。

大麻が医薬品としての使用が認められておらず、乱用される可能性が高いという最も危険な薬物カテゴリーに入っているのは、高度な理由があるはずです。しかし、彼らはその主張を裏付ける科学的根拠を持ち合わせていません。マリファナは、非常に正当な医療用途があり、乱用される可能性は高くありません。マリファナが唯一の有効な医療手段であることもあります。

 

1970年8月14日、保健省大臣補佐のロジャー・エージバーグ(Roger O. Egeberg)博士が植物であるマリファナをスケジュール1の物質に分類することを推奨する手紙を書き、その後大麻をスケジュール1にした状態が長年続いています。私が手紙を注意深く読んだところ、”大麻という植物とそれに含まれる有効な薬物の効果についての知識にはまだかなりの空白があるので、少なくともこの問題を解決するために現在行われている研究が完了するまでは、大麻をスケジュール1のままにしておくことを推奨します”と記されていました。

科学的根拠があるからではなく、科学的根拠がないから、スケジュール1にマリファナは分類されたのです。それも、1970年に。

エージバーグ博士は、進行中の研究について手紙の中で言及していますが、その多くは完了していません。

しかし、調査を続けていくうちに、エージバーグ博士は実は1970年の25年以上前から重要な研究結果を入手していたことが分かりました。1944年にはニューヨーク市長のフィオレロ・ラガーディア(Fiorello LaGuardia)がニューヨーク科学アカデミーに調査を依頼。彼らの結論は、マリファナは医学的な意味で重大な中毒にはならず、マリファナがモルヒネやヘロイン、コカインの中毒に繋がる証拠もないという結果でした。

現在では推定値にばらつきはあるものの、成人使用者の約9〜10%がマリファナによって依存症になることが分かっています。一方、規制物質法スケジュール2のコカインは使用者の20%が依存症に。ヘロインは使用者の約25%が依存症になると言われ、最もひどいのはタバコの喫煙者の30%近くが依存症になることです。

大麻を使用すると人によっては不眠、不安、吐き気などの禁断症状が出ることが明らかになっています。しかし、これを考慮しても乱用の可能性が高いとは言い切れません。大麻中毒の身体的症状は他の薬物とは全く異なります。私はアルコールの禁断症状を見たことがありますが、それは命に関わることです。

 

医療効果については、調べているうちにとても重要なことに気付きました。医療用大麻は新しいものではなく、医学界ではずいぶん前から記述がありました。しかし、論文のほとんどは1840年から1930年の間に書かれたものでした。それらの論文には、医療用大麻を「神経痛、痙攣(けいれん)性障害、やせ」などの治療に用いることが記載されています。

今年になって米国国立医学図書館で検索してみると、2,000件近く出てきましたが、多くは大麻によるバッドトリップ 、大麻の使用と肺がんのリスクなど、大麻の害に関する研究でした。

ざっと計算してみたところ、米国で行われた大麻研究のうち、大麻の有益性を調査しているものは約6%。残りは有害性を調査するためのものです。このバランスの悪さが、非常に歪んだイメージを生み出しています。

 

また、アメリカでマリファナの研究を行うには、2つの重要なことが必要です。

まず第一に、マリファナが必要です。そして、マリファナは違法です。研究用のマリファナは、ミシシッピ州の特別な農場から手に入れることができます。この農場は、なんとミシシッピ大学のキャンパスの真ん中にあります。今年、私が訪れたときには、マリファナは栽培されていませんでした。

次に必要なのは承認ですが、インタビューした科学者たちはその面倒さを何度も口にしていました。がんの研究であれば国立がん研究所、痛みの研究であれば国立神経疾患研究所の評価を受けますが、マリファナの場合はもう一つ承認が必要です。

NIDAです。NIDAとはNational Institute on Drug Abuse(国立薬物乱用研究所)のことで、薬物乱用の研究をすることを目的とした組織です。NIDAは、薬物の乱用を研究することを目的とした組織であり、利益を追求することはありません。

 

1943年までは、マリファナは米国の薬局で入手できたことを知ってください。大麻が処方されていた症状の一つに神経障害性疼痛があります。治療するのが難しい悲惨な痛みです。患者は、この痛みを「刺すような、燃えるような、針の連打」と表現しています。大麻がこのひどい痛みに効果があることは昔から知られていましたが、現在処方されている最も一般的な薬は、モルヒネ、オキシコドン、ジラウディッドなどケシ科の植物から作られるものです。

問題はここからです。これらの薬のほとんどは、この種類の痛みにはあまり効果がなく、耐性が問題となります。最も恐ろしいのは、アメリカでは処方薬の過剰摂取で19分ごとに誰かが亡くなっていることです。19分ごとというのは、ぞっとする統計です。私がいくら探しても、マリファナの過剰摂取で死亡したという記録は見つかりません。

 

マリファナがスケジュール1の物質になったとき、「知識の空白」を埋めることが求められました。

米国では、薬物乱用防止団体を中心とした違法物質の研究に関するインフラが整っているため、その実現は困難でした。

しかし、そのようなハードルがあっても、私たちは大きな進歩を遂げ、今日に至っています。

私は、純粋に、そして正直に、「残された知識の空白」を埋めるために、自分の役割を果たすことを約束します。

現在の大麻の解禁状況を、1970年に手紙を書いたエージバーグ博士が生きていたら、どう思うだろうか。

石井 竜馬

海外の大麻企業(栽培・加工・販売免許を保持して6年目)に投資家として関わる。コロナ騒動を機に日本で山暮らし開始。標高1,000mの地で井戸を掘り、湧き水と共に農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴19年。

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