クローンとは
複製、本物そっくりの物といった意味があります。
植物では、受粉をせずに新しい個体を発育させる方法のことをいい、園芸用語では「挿し木」や「挿し芽」ともいいます。
マザープラント(親株)の一部を切り取って植えると、同じ遺伝子を持った植物のコピーを作ることができます。
有性生殖と無性生殖
有性生殖とは、オスとメスが受粉をし新たな個体を発育させる生殖のこと。
無性生殖とは、受粉をせずに個体の一部を使用して新しい個体を発育させる生殖のこと。
クローンは無性生殖に当たります。受粉をすることで新たな命を生み出す植物が、受粉なしでも分身のように新たな命を生み出す。生命はとても不思議です。
また、クローンができる植物とできない植物に分かれますが、大麻はクローンが容易にできる植物です。
クローンのメリット
遺伝子を受け継ぐ
これは、最大のメリットです。
種をまく場合、それぞれの種が多少異なる遺伝子を持っています。そのため、同品種の種を使用しても個体差があります。
クローンの場合は同じ遺伝子を持っており、同じ環境で育てた場合、同じカンナビノイドやテルペンを持ちます。また、栄養分の取り込み、害虫や菌への抵抗力なども同じです。
時間の節約
クローンは時間の節約になります。発芽までの日数、植え替えなど、手間と時間を要しますが、クローンの場合は根を張るまでの適切な管理は必要ですが茎から始められ1ヶ月ほど時間を短縮できます。
また、カンナビノイドを目的とする場合に求められるのは大麻のメスだけですが、種から育てて性別を判定できるまで待つ必要がありません。
クローンの場合は、最初からメスだけを育てることができ、不要なオスの大麻に費やす費用や時間を節約することができます。
開花中のメスの大麻に特定のストレスを与えホルモン異常を意図的に起こして作られるメス化された種「フェミナイズドシード」も存在します。
クローンのデメリット
遺伝的多様性を持たないことで同じ味、香り、効果などを何度も再現し安定して供給することができます。
しかし、生物が生き残るためには遺伝的多様性は大切です。理由は、その遺伝子が耐えられない何かが起きた時に全滅してしまうからです。
事業として行う場合、再現性や安定供給はとても大切であり、ほとんどの場合はメリットがデメリットを大きく上回っています。
クローンの栽培方法
現段階では、具体的な方法についての記載は控えさせていただきます。
日本でも栽培が解禁された際には、栽培情報も更新して参ります。