現在、世界中の研究者によって大麻をテーマにした研究が行われ、数多くの科学論文が発表されています。
National Library of Medicine(PubMed.gov)でのキーワード検索の結果によると2021年は、12月の1ヶ月間を残し、11ヶ月間で過去最多の3,800の査読付き論文が発表されたとNORMLが伝えています。2020年は、当時の過去最多の3,500以上の査読付き論文が発表されています。
NORML(The National Organization for the Reform of Marijuana Laws(訳:全米大麻取締法改正機構))は、1970年に設立。
ワシントンD.C.に本部を置く非営利団体で、米国における医療用・非医療用の両方の大麻取締法の改革を提唱しています。
NORMLの副理事長ポール・アルメンターノ(Paul Armentano)氏は、「大麻はまだ十分な科学的検証を受けていないと主張する人もいますが、近年は大麻の研究に対する科学者の関心は飛躍的に高まり、大麻植物、有効成分、作用メカニズム、そして大麻使用者や社会に与える影響についての理解が深まっています。政治家やその他の人々は、”まだ分かっていないこと”という色メガネを通して大麻を評価するのを終わりにし、”分かっていること”を示す証拠に基づいて大麻や大麻政策について議論するべき時が来ています。」と述べています。
NORMLによると1980〜1989年の10年間で2,000以下、1990〜1999年の10年間で3,000以下であった論文数は、2000年以降急激に増加し、2010年以降は大麻に特化した査読付き論文は約27,000件発表されています。