米、医療用大麻を使用するためのライセンス取得者が4年間で約4.5倍に

米、医療用大麻を使用するためのライセンス取得者が4年間で約4.5倍に

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2022年6月14日、アメリカの医療用大麻ライセンス取得に関する最新の動向(2016〜2020年)を調査した結果が報告されました。

26州とワシントンD.C.の報告によると、患者として医療用大麻を使用するためのライセンスの取得者は2016年では67万8408名でしたが、2020年では297万4433名と約4.5倍にまで増加していたことが明らかとなりました。特に劇的に増加したのはオクラホマ州で、2020年時点のライセンス取得者は人口1万人あたり927.1名でした。

一方、医療用大麻のみ合法である州ではライセンス取得者は増えていましたが、嗜好用大麻も合法である州では一部(当研究に協力した7州のうち5州)においてライセンス取得者が減少していたことも明らかとなりました。

2020年において最も多かった医療用大麻の適応疾患は慢性疼痛(60.6%)で、次いでPTSD(10.6%)でした。確固たるエビデンスに基づかない状態や症状への医療用大麻使用の割合は2016年では15.4%でしたが、2020年では31.8%にまで増加していました。

現在アメリカでは医療用大麻が37州・4準州・ワシントンD.C.において合法化され、嗜好用大麻が19州・2準州・ワシントンD.C.において合法化されています。

大麻の普及が急速に進んでいるアメリカ。この状況は臨床の現場において重要な意味を持つと言えるでしょう。

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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